「そろそろホームシックになっているころかと思って」
パンのお礼に国際電話をかけたら
そんなことを言われたけれど、
それなら、しっかり逆効果ですよ。
これほどステキな思い出がぎっしり詰まったパンは
世界中、どこを探しても見つからないのに、
まさか、太平洋を挟んだこの町で出会えるなんて。
当たり前のような顔をして、
テーブルにヨーグルトライを並べる月曜日の朝。
なつかしい香りが部屋いっぱいに広がった瞬間、
記憶の糸がいろいろなシーンとつながっていく気がして
うれしさが90%、せつなさも少しだけ。
だけど、このパンとこのパンを送ってくれたひとたちに
恥ずかしくないわたしでいることが
いちばん、感謝を伝える方法だなあと
朝焼けの空を見ながら、そんなことを考えた。
今週もがんばろっと!