南行徳にある「マインベッカー」。
10月に入り、夏が少しだけ戻ってきたような昨日、「マインベッカー」へ行った。
小ぢんまりとしたお店には、ヨーロッパの民芸調な音楽が流れている。
どれにしようか店員さんと向き合いながら、あれこれ迷う優柔不断な私。
「わー、どうしよう。すみません、少し悩んでいいですか」と言った私に、店員さんは「どうぞどうぞ」とにっこりした。
写真のパンは土曜日限定「ヌスブロート(クルミのパン)」。
店員さんにオススメされて買ったもの。これが大当たり!
香ばしいクルミとパリパリの皮、もっちりした生地がいいコンビネーションを生んでいる。
店へ向かう直前に、たまたま友達からメールが来て「絶対にゲットすべし」と押されたプンパニッケル。
開店してすぐというのに、すでにハーフカットがひとつ残っているだけだった。
焼き立て直後は甘味が前面に立っていたけれど、一夜明けた今日はプンパ特有の酸味も加わり、バターをたっぷり置くように塗っていただいた。
これは確かにマストアイテムかも。教えてくれてありがとう!
酸味のあるドライフルーツが大好物の私、「キルシュ=さくらんぼ」のパンも外せない。
胚芽交じりのこのパンは、クルミパンの生地とはまったくの別物。
ムギューッと頑張ってちぎり、もぐもぐと食べる。
そんな繰り返しであっという間になくなった。
もうひとつ、写真はないけれど「ケーゼモスリン」も私のツボにはまった。
ブリオッシュ生地にクリームチーズをのせたもの。
腰のあるブリオッシュと、甘酸っぱいクリームチーズが最高においしかったけれど、このパン屋さんのあと、いくつかの用事をこなすため持ち歩いていたら、見るも無残に型崩れ…。無念。
代官山とか恵比寿とか六本木とか、おしゃれな町にあるパン屋さんへ出かけるのもいいけれど、こういう住宅地にあるお店へ行くと、そこまでの道のりが意外に楽しい。
ここに住んだら、このスーパーで買い物して、バスはここから乗って、コンビニはここで、あ、郵便局もあるなんて想像しながら散歩するように歩いていく。
東京からそれほど遠くない位置にあるお店でも、「旅」と「パン」のミックスを味わえるような気がして、だからまた出かけて行ってしまうんだろうな。