アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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犬はキライ
昔、タイのスコータイで犬に噛まれたことがある。
「噛まれた」なんて甘いもんじゃない、狂犬5匹にぐるりと周りを囲まれたのだ。
目は怪しく血走り、牙からは涎が絶えず滴り落ちる。
「たすけてー!」と叫んだ途端、後ろの2匹が私のお尻に噛み付いた。

それ以来、私は犬が苦手になった。
キライじゃないけれど、怖いのだ。
たとえダックスフントのような小犬でも、進んで近寄ることはなくなった。
犬はキライ_c0001023_1816515.jpg

アジアの旅で、痴漢よりもゴキブリよりも恐ろしいものが野犬。
特に観光客がほとんどいないような田舎町では、奴らはものすごい勢いで吠え立てて、時には私にケンカをしかけてきたりする。
そういうときは周りにいる地元民の影にこそこそ隠れ、犬を追い払ってもらうしかない。
小さい女の子でさえ勇ましく犬を叱ってくれるし、犬も彼女たちの言うことはちゃんと聞く。
きっと犬のなかでは「地元民→犬→旅行者」というヒエラルキーが出来上がっているんだろうなあ…。



私の必死の叫び声を聞きつけ、近所の家から飛び出してくれたおばちゃんが犬を追い払ってくれたあと、彼女は再び家へ戻ってなにやら消毒薬みたいな塗り薬を持って来てくれた。
ビリビリに破れたスカートのまま宿へ帰り、部屋で噛まれた痕を見てみると、お尻の真ん中あたりに犬の歯型がクッキリと残っている!
こりゃヤバイー、絶対に狂犬病だーと焦ったけれど、スコータイにはそれほど大きな病院もない。
ちょうど2日後にはバンコクへ帰るつもりだったので、小心者ながらのんきな私はそれを待つことにした。

バンコクへ帰り、ゼネラルホスピタル(通称ゼネホス。タイ王室の人たちも訪れる超高級病院。海外保険がなかったらこんなところ来られない!)へ行って治療をしてもらう。
とりあえず注射を1本。しかし、日本でも引き続き治療を受けなくてはいけないということで、なにやらたくさんの証明書をもらって帰国。

日本に帰り、近所の外科へ行ってみるが、「うちじゃワクチンは置いてないよ」とのこと。
渋谷にいろんな予防接種を打てる病院があるから、そこへ行けと言われ翌日に出かけてみるが、そこにも「噛まれた後」に打つワクチンは置いていなかった。

このときすでに、犬に噛まれてから1週間以上が経過している。
犬に噛まれた場合、その直後、3日後、5日後、1週間後、というように、定期的に注射を5本打たなくてはいけないのだ。
発症したら致死率は100%。
病院をたらいまわしにされる間にも、私の致死率は高まっていく…。

ようやく「噛まれた後」のワクチンを置いているとのことで、都内の駒込病院を紹介してもらう。
今はどうだか知らないけれど、3年前は「噛まれた後」の治療をしてくれる病院は、日本で5カ所くらいしかなかったのだ。
噛まれてからずいぶんと日が経っていたので、もう1度1本目からやり直し。
まじめに病院へ通い、5本すべて打ち終わったところで、抗体ができているか、テストの注射をもう1本。
数週間後、その結果が「シロ」と出て、無事、解決となったのでした。

めでたし、めでたし。
by asian_hiro | 2005-09-23 18:24 | インド旅行記
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