アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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ティルチラパッリ経由でマドライへ
今日の午前10時頃、マドライへ到着した。
結局、マハーバリプラムのあとはティルチラパッリという町へ行ったんだけど、そこへ行くまでがまた大変だった。

ホントはいったんチェンナイまで戻り、そこからティルチへ行こうと思っていた。
チェンナイからティルチへのバスは一晩中頻発していることを知っていたからだ。
だけど、その話をマハーバリの宿のおじちゃんにしたら「わざわざチェンナイまで戻らなくてもポンディチェリーへ行けば、そこからティルチへも行けるよ」と教えてくれた。
ポンディはインドにしては珍しく、フランスの影響を色濃く受けた町。
去年の夏も訪ねたところだ。
ポンディからティルチへのバスが本当に出ているのか不安だったが、まあ、地元の人が言うんだから出ているんだろ、と3日前の夜の9時過ぎ、これから家へ帰るというおじちゃんと一緒にポンディのバスを捕まえに行った。
(チェンナイからやって来るポンディのバスはマハーバリの町中まで入らない。町の端をかすめるようにしてポンディへ向かうのだ)
すんでのところでバス1台を逃し、次のバスまであと10分くらい待たなくちゃとおじさんと話していたら、そこへおじさんの知り合いらしき人がやってきた。
「え? ポンディからティルチ? バスはないよ」
彼はタミル語で言った(言葉はわからなくてもなんとなく通じる)。
「ティルチへ行くならヴィラプラムで乗り換えなくちゃ、な」
と、通りがかった知人へ同意を求める。
二人目の彼は丁寧にも英語でティルチへの行き方を説明してくれた。
あれだけ自信満々に「ポンディからティルチへ行け」と薦めたおじさんは立場なし。
そっか、仕方ないな、途中で乗り換えていくしかないかと思っていたら、二人目の彼が携帯電話を取り出してどこだかへ電話をかけ始めた。
「そうだ、フォーレナーだ、そう、レディーひとり。え? 間に合うか? オッケー、オッケー、わかった」と電話を切り、私に
「ラッキーだ、今から行けばティルチへダイレクトで行くバスをキャッチできるぞ」と言った。
は? ダイレクト?と思っている間に彼はどこからかバイクに乗った若い男性を連れてきた。
「彼にバスまで送ってもらうといいよ。じゃ、気をつけてよい旅を!」
そう言っておじさんも含め、3人がバイバーイと笑顔で見送ってくれた。
わけもわからずバイクの後部座席にまたがる私。
彼はバイクを発進させてから、自分はスペインの女性と結婚してバルセロナに住んでいること、今は休暇で里帰りしていることなど話してくれた。
休暇中にすみませんねえ、などと思っているうちバイクはあっという間にドライブインらしき建物の前に到着。
そこに止まっていたのはデラックスなエアコン付きバスだった。
「ティルチまで250ルピーだ。(あんたに払えるのか?)」
すぐさま車掌に尋ねられた。チェンナイ経由で行ってもポンディ経由で行っても、おそらく100ルピーほどしかかからないはずだ。250ルピーとは高すぎる!
しかし、バイクで送ってもらった手前いやだとも言えないので、仕方なくそのバスに乗ることにした。
バルセロナに住む彼はお金もチップも要求することなく、「じゃ」と颯爽と帰って行った。

そのバスに揺られながら考えた。
これはダイレクトだし、もしかして真夜中の変な時間にティルチへ着いてしまうんじゃないだろうか。
しかもこういう高級バスだ。インドでは乗ったことがないが、トルコあたりの場合だと、最終目的地以外の地点で降りるときは国道のど真ん中とか町のはずれの辺鄙なところとか、妙な場所で置き去りにされることが多かった。
3時や4時の真夜中に真っ暗な場所で降ろされたらどうしようと心配したが、幸い、そのバスが4時前に到着したのはティルチのバスターミナルのすぐそばにあるバス会社のオフィスだった。
バスを降り、そばにいたインド人に「ここどこ?」と聞いてからその道脇にどかっと座る。
そしてバッグからおもむろに蚊取り線香を3本取り出し、身の回りを固めてからリュックを枕に少し睡眠。
そんな外国人女を見て、まわりのインド人男性はあっけに取られたような顔をしていたような気がしなくもない。

ティルチには結局2泊した。
本当はもう少しいたかったんだけど、なにしろ宿が高かったのだ!
1日は日帰りでタンジョールへも行った。
めずらしくバリバリ観光モードで動いていたこの2日間だった。

そして今日はマドライへやって来た。
ここは6年前にも来たところ。そのときに泊まった宿は改装され、(外側だけだけど)すっかりきれいになっていた。
マドライは男の町だと前回に引き続いてそう思う。
ヒンドゥ寺院のまわりは物乞いと客引きのオンパレードで、歩くのさえ一苦労するほどなんだけど、ここにはほかの南インドの町にはない力強さとたくましさがある。
明日は1日かけてゆっくり寺を見に行こうと思う。

6年前と同じ店でミールスを食べた後で。
カレーのうまさもパロタを焼くおじちゃんも健在だった!

そう。
今日から少しタミル語も勉強することにした。
なんせ食堂のメニューが読めないのが辛いから!
あと1ヵ月でどれだけ進歩するかな。
by asian_hiro | 2005-07-29 20:57 | インド・リアルタイム
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