HPを作ろうと思っている。
というか、実は少しずつサーバにアップもしている。
内容は少ないし、これからどう変化していくかわからないので、「作りました!」と公表するのはまだ先になりそうだけど、とりあえず始めてみた。
今日は朝から写真の整理。
一度の旅行で100本近いフィルムを使うので、数だけは相当ある。
でも、今まで訪ねた国のなかでインドにいた時間が一番長かったはずなのに、その写真が全然ないのに驚いた。
毎日食べていたカレーの写真なんて2、3枚くらいしかない。
3ヵ月過ごしたリシケシュでは「渋沢食堂(仮名)」に3食通い続けたというのに、その料理が1枚もない。
どの景色もどの料理もどの人もみんな当たり前になりすぎて、写真を撮る気にもならなかったのだ。
たぶん今、インドの写真があったとしても、私はきっと見ないだろう。
見る必要がない。記憶と心にはっきりと残っているから。
逆に、一番多かったのが中国のウイグル自治区。
これは前回の長旅をスタートした地点だからかもしれない。
子供も青空も砂漠もシルクロードも、弾むように活き活きと写っていた。
眉毛のつながっている子供たちがかわいくて、何度も何度もシャッターを切ったっけ。
あれから2年。
旅の思い出は温かくて心地いいふかふかのクッションみたいに、いつでも私を迎えてくれる。
羊羹よりういろう派。
虎屋の「よもぎ」と「ゆず」を一切れずつ緑茶とともにいただいた。
部屋には懐かしいインドの映画音楽。目の前にはういろうとお茶。
床にはウイグルやパキスタンやイランやトルコやイエメンやインドの写真がところ狭しと散らばっている。
この小さな私の部屋は、今日、いつにもまして多国籍だ。