それはたぶん、わたしのなかに眠る感情。
誰かのこころのうちを想像する。
そして、実はそこにあるものは
わたし自身の哀しみや不安や喜びやしあわせだったと気付く。
わたしが期待するほど、ひとは自分のことを思っていなくて、
同時に、
わたしが考える以上に、ひとは自分のことを思ってくれている。
旅をしながら、いつもそんなことを思っていた。
ひとの気持ちをただしく理解することはできず
それは結局、わたし自身の気持ちの投影に過ぎないのだけれど、
ひとに大事にされるということは、自分自身を大事にすることだって
最近、あらためて思っている。