あらゆる変化の過程を楽しむ。
3週間のパンチャカルマも、無事に2週間を終了。
残りはあと1週間。
この2週間で起こった変化といえば、
まず、気分が一気にダウンして体がダルくなり、
はじめの2、3日は10分歩くのもしんどいほどだった。
少しずつエネルギーが復活して、ヨガもできるようになってくると
みんなから「肌の色が明るくなった」と言われた。
その後、バスティ(早くいえば浣腸)の治療が始まると
消化力が一気に衰え、体重がちょっとだけ減り、
再び体力も急降下。
いま、気分的に「底」と思われるラインにいる。
アーユルヴェーダでは、人間には本来生まれ持った体質があり、
それが乱れると病気や不具合が起こると考えられている。
このパンチャカルマは、そうした乱れを整えるのが目的。
乱れには体の機能的なものだけではなく、
メンタルなものも含まれているため、
当然、パンチャカルマの過程ではネガティブな反応も湧き出て来るし、
気分的に躁鬱が激しくなったりすることもあるらしい。
わたしの場合は、「躁」はなくて「鬱」ばかり、という感じだけど。
でも、パンチャカルマの治療が上手く進み、乱れがなくなってくると、
自分の体質に望ましい食べものが食べたくなったり、
反対に、ふさわしくない食べものは欲しくなくなったりするらしい。
いま、それがわかり始めた。
消化力が弱く、水分・油分ともに不足気味で、乾燥が大敵のわたしは
あれだけ好きだったドライフルーツがまったく食べたくなくなり、
体を冷やすサラダも欲しくなくなった。
その代わり、消化の良いもの、胃にやさしいものを
自然と選んで食べるようになった。
いま、いちばん食べたいものは
できるだけ作り立てで温かく、滋養があるもの、
これこそ、アーユルヴェーダでいちばん大切にしている
「サトヴィック」な食べ物で、
いまのわたしには、それが必要だとよくわかる。
すべては、変化のプロセス。
いまは一日一日、良くも悪くも体と心が変わっていく様子を
ただ、観察するのがとても楽しい。
写真は、リシケシで最もおいしい(と思われる)ブラウンブレッド。
ずっしり1斤約80円。
ホントは、わたしにとってあまりパンはよくない食べ物で、
バターやギーを塗って食べれば、わたしみたいなタイプでもOKと聞き、
久しぶりに厚切り1枚食べてみたけれど、
やっぱり、食後はしばらく胃腸がずんと重かった。
当分、パンもおあずけかな。