ある、台風が近づく朝に。
朝6時に起きてシャワーを浴び、ヨーグルトにドライマンゴを浸けたものを冷蔵庫から取り出した。一晩経ち、ドライマンゴは水気を吸って弾力が増している。それから、バナナも1本、冷たいルイボスティも1杯。そして、パソコンと日記帳を持ってマクドナルドへ行った。
何を書こうかなんて、まったく頭にないまま日記に向かうのはいつものこと。日付を書き、iPhoneで時間を確かめてから「7:35」と書き込んだ。そして、「小雨」という文字も加えた。たぶん、これが「強風」とか「大雨」になるのだろうと思いながら、とりあえず、まだ外は小雨。
ある作家に文章が似ていると言われたのは2度目だ。ひとりは女性作家、ひとりは男性作家。女性のほうは1冊しか読んだことがなく、男性のほうは結構読む。似ているってなんだろうと思いながら日記を書いた。この日記に書く文章も似ているのだろうか、似ても似つかないような、フラフラした頼りない文章でも。
コーヒーの氷が、クーラーのよく効いた室内でもどんどん溶ける。日記帳は半ページしか書かず、文章が中途半端で終わった。なにか書きたいことがあったような、それはすでに書いたような、よくわからない気持ちのまま日記を閉じ、今度はパソコンに向かって原稿を書いた。再び、マクドナルドへ行ったらノートを開き、また新しい日付で続きではない日記を書くだろう。最近、アイスコーヒーは1杯しか飲まない。でも、今日は取材中にもごちそうになったので2杯になった。