ほっぽり出して寝る前に、ひとり言のような記録。

今月はワケあって「猛烈仕事強化月間」なんだけどさ、
もう、今日は全部ほっぽり出して寝てやるんだ。
原稿も、資料の読み込みも、請求書を書くのも、
なにもかも後回しにして、たっぷり寝てやるんだ!
なにかあったのかって?
いや、ない。特にない。
だけど、ぜーんぶほっぽり出して布団の上にダイブできたら
気持ちいいだろうなって、思っただけ。
人間には、感覚的な右脳型と理性的な左脳型がいるとしたら、
わたしは断然、右脳型だと思っていたんだけど、
もしかして、左脳型もちょっと混ざっているのかもしれないって
このごろ、思うんだよね。
右脳で選んだはずのものごとを、左脳がきちんと理解できなくて
「それでいいの? ホントにいいの?」って
1分間に1回くらい、耳元でささやくんだ。
そのたびにいいんだ、決めたんだって言っても
左脳はちっとも納得しない。
そんなわけで、わたしは最終決定の大きなハンコを
いまだに、ボーンと押せないままでいる。
ここしばらく、ひとつのことをグルグルグルグル考えてさ、
まるで、たくさんのいたずら小僧が
猛スピードで頭のなかを走り回っているみたいな勢いだった。
みんな、泥だらけの汚い足でドタドタと走るから
頭のなかがあっという間にみすぼらしいほど汚れちゃって、
ほうきで掃いても、モップをかけてもきれいにならない。
もう、頭の中身を全部取り出してガンジス川でザブザブ洗い、
川辺の物干竿に干したいくらいだ。
パリッパリに乾いたら、それらをきれいに畳んで箪笥にしまい、
パンパンッて手を叩いて埃を落とし、
「さてと、なにか問題でも?」って
また、ゼロから始めるんだ。
ああ、そんなことができたらどれほど素敵なことだろう。
ねえ、誰か教えてくれる?
ドロドロに吐くほど、迷って悩んで泣いて悔やんで、
ウツウツと枕に顔を押し付けて眠ったとしても、
それでも、朝が来たらふとんから出てくる理由はなんだろう。
熊が冬眠から覚めて洞穴から出てくるのは、お腹が空いたから?
じゃあ、毎朝ふとんからはい出してくるわたしは
いったい、なにをしたいのだろう。
なにを夢みて、夢から目を覚ますんだろう。
とりあえず、そう、とりあえず、明日は。
写真は、先日の東京タワー。
火柱が上がったのかと思うほど、輝いていた。