アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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青い満月。
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南インドの小さな村にいたとき、
チベット人のおじさんからトルコ石のペンダントを買った。
それまでは、あまり好きじゃなかったこの石に
急に興味を持ったのは、
これが、チベット人にとって旅の守り神だと聞いたから。
それ以来、わたしの好きな石のひとつになった。

トルコ石と同じ色の丸い皿。
どの町にいても、つい、夜空に月を探してしまうように、
ときどき、この皿にパンやスコーンや果物をのせて、
ずっと眺めていたくなる。
by asian_hiro | 2008-04-30 09:16 | ニューヨーク生活・グルメ | Comments(8)
タイミング
手放してから、その大切さに気づくこともあれば、
ふとしたはずみで手の中に滑り込んできたとき、
ようやく自分の欲しかったものに気づくこともある。
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遅かったと焦らない。
いまさらとあきらめない。
いつか、100億のなかからたったひとつのことばを選んで、
この気持ちを伝えよう。
by asian_hiro | 2008-04-29 09:19 | ニューヨーク生活・日々 | Comments(10)
ポラロイド
別れのかなしみを乗り越えても、なお。
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わたしの持っているポラロイドのカメラは、SLR690という。
これはずいぶん昔に生産終了したもので、
今では中古カメラ店やオークションでしか購入できない。
小さくコンパクトな最新式のカメラとは対照的で
おそろしく重く、大きく、持ち歩きに不便だけど、
わたしはこのカメラが大好きだ。
必ずしも目の前の景色をそのまま再現するのではなく
微妙に色褪せた写真が撮れるところとか、
とてもシンプルな構造なのに
大げさなくらいがっしりと逞しいところとか、
シャッターを切るときの衝撃に負けて
いつも少しぶれてしまうところとか、
この不器用な具合が大好きで、
これを持ち運びするために、帆布製の肩掛けかばんも買った。
もし、無人島に一台だけカメラを持って行くとしたら
わたしは、迷わずにこれを選ぶ。
画像で残す日記のように、
きっと、毎日飽きずに撮り続けると思う。

2月、ポラロイドからフィルムの製造中止が発表された。
ウェブでニュースを読みながら、いよいよかと思った。
わたしの手元にあるフィルムは20本。合計200枚。
町のカメラ店からは瞬く間にフィルムが売り切れたが、
今ならまだ、e-bayなどのオークションで購入することができるのだ。
でも、たぶんわたしは買わないと思う。
あと10本買ったら、また10本欲しくなる。
また10本買ったら、もっともっと欲しくなる。
どこまでも永遠に続くから、だからフィルムは買わない。
この200枚を使い切ったら、ポラロイドはおしまい。
カメラは手元に残るけれど、写真を撮ることはもうない。

終わりのないはじまりはなく、
別れのない出会いもないけれど、
それでもわたしは、先の別れに怯えるのではなく、
会えてよかったと思いたい。
残り200枚、呼吸をするのも忘れるような気持ちで
カメラと真正面から向き合いたい。
少なくとも、手元にはカメラとこれで撮った写真が残るのだから、
それだけで十分と思うことにする。

今日の空は、灰色の重い空。
天気が少し心配だけど、
これからポラロイドのカメラを持って、散歩をしてこようと思う。
やがていつかは、今日撮った写真を見ながら
この空の色も、風のにおいも、
懐かしく思い出すときが来るのだろう。
by asian_hiro | 2008-04-28 03:36 | ニューヨーク生活・日々 | Comments(10)
路上にて
駆け引きなどなくても。
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足下に置いたギターケースに
お金を入れてもらうことより、
目の前を通り過ぎるひとの足を止めることの方が
ずっと、難しいのだろう。
そこには、駆け引きも甘えも計算もない
潔い音楽だけがあればいいのだと思った。
by asian_hiro | 2008-04-27 09:05 | ニューヨーク生活・日々 | Comments(2)
夏日
一年のうち、半分は夏のままでいい。
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たった3分足らずの曲を、エンドレスで聴くことがある。
居心地のいいお店やカフェへ、毎日通うことがある。
気に入った料理を、いつまでも作り続けることがある。
何度読んでも深く心に染みる文章は、
空ですらすら言えるほど、繰り返し目で追うことがある。

大好きなものは、いつでもそばにあって欲しいし、
姿が見えなくなったら、必死でそれを追いかける。
結構、わたしって情熱家なのねと笑いながら
夏色の太陽を仰ぎ見た。
by asian_hiro | 2008-04-26 09:12 | ニューヨーク生活・日々 | Comments(16)
深夜3時
真夜中、ひとつのこたえとともに突然目覚める瞬間がある。
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もやもやと考えごとをしながら眠りにつくと、
たとえ、身体は寝ていても
頭だけは、その問題とずっと向かい続けているのに違いない。
だから突然、夜中にぱっと目が覚めて、
ああ、こたえはこんなところにあったのかと、
気づく瞬間があるのだろう。

たぶん、眠っているうち、
こころからしがらみとか欲とか余計なものがそぎ落とされて、
これ以上、分解できないっていうところまできたとき、
ひとつの真実が、頭をぽんと蹴っ飛ばすのだ。
ほら、欲しかったものはこれでしょう、と。

昨日、深夜3時。
そのとき、手にしたひとつのこたえが
はたして結果的に吉と出るかはわからなくても
とりあえず、いまはなにか大きなものに乗りかかるつもりで
任せてみる。
やっかいなのは、それが自分のことではなく
ひとの気持ちに絡むということだけど、
まあ、いいや。
次に真夜中のこたえが出るまで、
いまは、それに賭けてみる。
by asian_hiro | 2008-04-25 10:38 | ニューヨーク生活・日々 | Comments(6)
パン屋の窓
いつの間にか、すこし欲張りになっていた。
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窓を通して香りは流れてこないけれど、
それを想像する楽しみはある。
手を伸ばしてパンをつかむことはできないけれど、
きれいに整列したパンの写真は
ここからじゃなければ撮れない。
なんだ、窓の外にいるのもいいものだ。
あせらず、あわてず、
一歩さがって、向こうを見通すゆとりを持とう。

なんだか無性に気になるのですが…
by asian_hiro | 2008-04-24 09:32 | ニューヨーク生活・散歩 | Comments(6)
My Last Supper
人生で、最後の食卓。
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あなたは、人生最後の食事になにを食べますか。

玄米ごはんと納豆とお味噌汁とか、
ありあわせの野菜の煮物とか、
自分でさっと用意した、あたりまえの食事がいい。
または、何千、何万回と繰り返した母の料理。
特別なメニューや豪勢な食事などいらない。
食べ慣れた味がいちばんいい。

どこで、誰と食卓に着きますか。

ひとりで。
または、誰かとふたりで。
何でもないような表情で、
この先、ずっとこういう食卓が続くんだよっていう顔をして
いつもと同じ席に着きたい。
食べ終わって、箸やマグカップを元の位置に戻すまで
まるで、昨日の焼き直しかと思うくらい
笑っちゃうほど、ふつうがいい。

そこには、どんな音楽が流れていますか。

たぶん、音楽は要らない。
家の外を走る自転車の車輪の音とか、
家路を急ぐひとたちの靴音とか、
耳を澄ませなければ気づかないくらい微かな風とか、
そんな音が聴こえたら、それだけで十分。


"My Last Supper"
50人の有名シェフたちが語る、「最後の食卓」を集めた本。
あるひとは、一番弟子の握ったお寿司が食べたいと言った。
あるひとは、妻とクラシックを聴きながら食卓に着きたいと言った。
あるひとは、そこに水と川の音があればいいと言った。
わたしは、一瞬、インドのチャイ屋の店先で、
インド人のおしゃべりに耳を傾けながら
小さいチャイグラスを手に持つ自分を思い浮かべた。
そして、次の瞬間には、
日本に残してきた何の変哲もない食卓がこころに浮かんだ。
その席に着く自分。
となりにいる誰か。いない誰か。
テーブルの上にある食事。
窓の向こうに見える風景。
耳に入るざわめき。静寂。自然の音。
そんな光景を胸のなかに描いていたら、
なにかとても暖かいものが胸に迫った。
by asian_hiro | 2008-04-23 12:20 | ニューヨーク生活・日々 | Comments(9)
リンツ
ぜいたくを一粒。
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これからはじまる1週間のために、
月曜夜にはエナジー補給。
口のなかでチョコレートが溶けていくのと同じはやさで
なにかがすとんと気持ちいいところへ落ちていく。
この世に、チョコレートがあってよかった。
by asian_hiro | 2008-04-22 09:31 | ニューヨーク生活・グルメ | Comments(2)
マグカップ
お気に入りのマグカップが、飲むたびに砕けていく夢を見た。
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これくらいなら、まだ接着剤で補修できる、
これくらいなら、まだだいじょうぶって思っているうち
どんどん淵が崩れてきて、添えた手に細かいかけらが落ちてくる。
どうしようどうしよう、と焦っていたら目が覚めた。
昨晩、窓を細く開けたまま眠ったらしく、
部屋のなかには、かすかに湿気の混じった涼しい空気が流れている。
それは、まぎれも無く覚えのある風の香り、
たぶん、ラダックの風だった。

棚からカップを取り出し、コーヒーをいれる。
このごろ、家ではブラックが飲めなくなった。
牛乳を入れないと、どうもおいしいと感じない。
ひとの味覚は変わるのだ。
ひとの気持ちも変わるのだ。
寝る前はヨガへ行こうと思っていたけれど、
なぜか気分が乗らなかったので、
一日、部屋のなかで細々したことを片付けることにした。

雨の予報もみごとにはずれ、午後にはきれいな青空が広がった。
少しだけ、散歩がてら買い物へ行った時間をのぞいては
ベッドに寝転んで本を読んだり、ものを書いたり、音楽を聴いたり、
合間にはコーヒー牛乳も何杯か飲んだ。
台所に立ち、カップにインスタントコーヒーと牛乳を入れるたび、
カップの淵をたしかめた。
まだ、だいじょうぶ、
まだ、欠けていない、と、淵を指先でくるりと撫でる。
欠けていないということが、これほど安心感のあることだと
思わなかった。
お気に入りのマグカップが、いつもの形で手の中にあるということが
これほどしあわせなことだと改めて知った。

そろそろ日も暮れてきた。
テーブルの上には、今日、何杯目か覚えていないコーヒー牛乳と
書きかけの日記帳が忘れられたように乗っている。
マグカップの飲み口を眺めていたら、
ああ、そうだ、
今夜は満月だっけ、と思い出した。
マグカップはほんの少しも欠けていない。
好きな音楽を、繰り返し聴いた。
本も読んだ。日記も書いた。
そして今日は1年に12回しか見られない、満月の夜。
これ以上、しあわせな日曜日はないだろうなと、
夕焼けを見ながら、月が登るのを待つことにした。
夜になったら月を見つつ、今日さいごのコーヒー牛乳を飲もう。
by asian_hiro | 2008-04-21 07:07 | ニューヨーク生活・日々 | Comments(4)