アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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マドライのジュースの思い出
南インドの楽しみは「ミールス(食べ放題のカレー定食)」と「フルーツジュース」。
デリーでもマンゴジュースは山のように飲んできたけれど、南インドのジュース屋はメニューのバリエーションが非常に豊富だ。
なかでも一番のお気に入りは「フルーツミックス」。
これはバナナやりんご、マンゴ、パイナップルなど、いろんな果物の残りものを混ぜたもので、カットしたそれらの果物とシロップと少しの水をミックスして作っている。
スプーンで食べるほどどろりとしたものもあるけれど、私はもう少しだけ水分が多く、喉に流し込むとたまにゴロリと果物の大きな欠片が当たるくらいの方がお気に入り。
これで1杯4~5ルピー(約10~13円)。
残り物処理だからということもあるだろうけれど、ほかのメニューに比べて格段に安いので、マハーバリプラム以降、このジュースを1日5杯のペースで飲んでいる(さすがに糖分の摂り過ぎがちょっと心配)。

マドライにはもうひとつ、ジュースの思い出がある。
今から6年前に初めてこの町を訪ねたとき、チェンナイへ向かう電車を駅のホームで待っていたら、たまたま通りがかったおじさんが「チェンナイ行きならまだ当分来ないよ。ジュースでも飲みに行こう」と声をかけてきたのだ。
暇だったし、彼のきちんとした格好からあやしそうにも見えなかったので、ついて行くことにした。
何のジュースかな、ミックスかな、オレンジかな、マンゴでもザクロでもいな、と思っていたら、おじさんが向かったのはさとうきびジュースの屋台だった。
さとうきびの茎を人力の機械ですりつぶし、その汁にレモンを混ぜた飲み物で、少し青臭いけれど甘酸っぱくて結構おいしい。
おいしいことはおいしいけれど、オレンジやマンゴのジュースが飲みたかった私はちょっとだけガッカリしたものの、おごってくれたおじさんの手前そんな顔を見せることもできず、半分ほど一気に飲んでから「おいしいね」と言った。
そうしたらおじさんは「そうか、そうか」とにこにこしながら2杯目を注文した。
こんなジョッキに入った青臭いジュース、2杯なんて飲めないよ!と思ったが、おじさんの好意を無にするわけにはいかないと頑張って全部飲んだ。
おかげでチェンナイへ行く夜行電車の中では吐き気との戦いとなり、それ以来、さとうきびジュースは飲んでいない。
いくら好きでも、ものごとには限度があると知ったできごとだった。
今もまだ、町のあちこちにはさとうきびジュースの屋台がある。
それらを見るたび、あのおじさんの「そうか、そうか」と喜んだ顔が目の前に見える気がする。

さて。
今、時刻は夕方の6:15。
明日の電車でラーメシュワラムへ向かうことにした。
今回の旅の目的のひとつがこの町。
もう少しでスリランカというところにある、インド本土と橋でつながった町だ。
電車は朝6時発。また4時に起きなくちゃなあ。
とりあえず、私の今いちばんの希望は「ダニやノミの心配がないところでぐっすりと眠ること」。
かなり切実なんだけど…巡礼宿がほとんどのラーメシュワラムでも無理かもしれないなあ。

では最後にもう一度、マドライで一番うまいと私が認めるジュース屋でミックスフルーツを飲んでこよう!
by asian_hiro | 2005-07-30 21:38 | インド・リアルタイム | Comments(4)
ティルチラパッリ経由でマドライへ
今日の午前10時頃、マドライへ到着した。
結局、マハーバリプラムのあとはティルチラパッリという町へ行ったんだけど、そこへ行くまでがまた大変だった。

ホントはいったんチェンナイまで戻り、そこからティルチへ行こうと思っていた。
チェンナイからティルチへのバスは一晩中頻発していることを知っていたからだ。
だけど、その話をマハーバリの宿のおじちゃんにしたら「わざわざチェンナイまで戻らなくてもポンディチェリーへ行けば、そこからティルチへも行けるよ」と教えてくれた。
ポンディはインドにしては珍しく、フランスの影響を色濃く受けた町。
去年の夏も訪ねたところだ。
ポンディからティルチへのバスが本当に出ているのか不安だったが、まあ、地元の人が言うんだから出ているんだろ、と3日前の夜の9時過ぎ、これから家へ帰るというおじちゃんと一緒にポンディのバスを捕まえに行った。
(チェンナイからやって来るポンディのバスはマハーバリの町中まで入らない。町の端をかすめるようにしてポンディへ向かうのだ)
すんでのところでバス1台を逃し、次のバスまであと10分くらい待たなくちゃとおじさんと話していたら、そこへおじさんの知り合いらしき人がやってきた。
「え? ポンディからティルチ? バスはないよ」
彼はタミル語で言った(言葉はわからなくてもなんとなく通じる)。
「ティルチへ行くならヴィラプラムで乗り換えなくちゃ、な」
と、通りがかった知人へ同意を求める。
二人目の彼は丁寧にも英語でティルチへの行き方を説明してくれた。
あれだけ自信満々に「ポンディからティルチへ行け」と薦めたおじさんは立場なし。
そっか、仕方ないな、途中で乗り換えていくしかないかと思っていたら、二人目の彼が携帯電話を取り出してどこだかへ電話をかけ始めた。
「そうだ、フォーレナーだ、そう、レディーひとり。え? 間に合うか? オッケー、オッケー、わかった」と電話を切り、私に
「ラッキーだ、今から行けばティルチへダイレクトで行くバスをキャッチできるぞ」と言った。
は? ダイレクト?と思っている間に彼はどこからかバイクに乗った若い男性を連れてきた。
「彼にバスまで送ってもらうといいよ。じゃ、気をつけてよい旅を!」
そう言っておじさんも含め、3人がバイバーイと笑顔で見送ってくれた。
わけもわからずバイクの後部座席にまたがる私。
彼はバイクを発進させてから、自分はスペインの女性と結婚してバルセロナに住んでいること、今は休暇で里帰りしていることなど話してくれた。
休暇中にすみませんねえ、などと思っているうちバイクはあっという間にドライブインらしき建物の前に到着。
そこに止まっていたのはデラックスなエアコン付きバスだった。
「ティルチまで250ルピーだ。(あんたに払えるのか?)」
すぐさま車掌に尋ねられた。チェンナイ経由で行ってもポンディ経由で行っても、おそらく100ルピーほどしかかからないはずだ。250ルピーとは高すぎる!
しかし、バイクで送ってもらった手前いやだとも言えないので、仕方なくそのバスに乗ることにした。
バルセロナに住む彼はお金もチップも要求することなく、「じゃ」と颯爽と帰って行った。

そのバスに揺られながら考えた。
これはダイレクトだし、もしかして真夜中の変な時間にティルチへ着いてしまうんじゃないだろうか。
しかもこういう高級バスだ。インドでは乗ったことがないが、トルコあたりの場合だと、最終目的地以外の地点で降りるときは国道のど真ん中とか町のはずれの辺鄙なところとか、妙な場所で置き去りにされることが多かった。
3時や4時の真夜中に真っ暗な場所で降ろされたらどうしようと心配したが、幸い、そのバスが4時前に到着したのはティルチのバスターミナルのすぐそばにあるバス会社のオフィスだった。
バスを降り、そばにいたインド人に「ここどこ?」と聞いてからその道脇にどかっと座る。
そしてバッグからおもむろに蚊取り線香を3本取り出し、身の回りを固めてからリュックを枕に少し睡眠。
そんな外国人女を見て、まわりのインド人男性はあっけに取られたような顔をしていたような気がしなくもない。

ティルチには結局2泊した。
本当はもう少しいたかったんだけど、なにしろ宿が高かったのだ!
1日は日帰りでタンジョールへも行った。
めずらしくバリバリ観光モードで動いていたこの2日間だった。

そして今日はマドライへやって来た。
ここは6年前にも来たところ。そのときに泊まった宿は改装され、(外側だけだけど)すっかりきれいになっていた。
マドライは男の町だと前回に引き続いてそう思う。
ヒンドゥ寺院のまわりは物乞いと客引きのオンパレードで、歩くのさえ一苦労するほどなんだけど、ここにはほかの南インドの町にはない力強さとたくましさがある。
明日は1日かけてゆっくり寺を見に行こうと思う。

6年前と同じ店でミールスを食べた後で。
カレーのうまさもパロタを焼くおじちゃんも健在だった!

そう。
今日から少しタミル語も勉強することにした。
なんせ食堂のメニューが読めないのが辛いから!
あと1ヵ月でどれだけ進歩するかな。
by asian_hiro | 2005-07-29 20:57 | インド・リアルタイム | Comments(6)
大好きな食堂と屋台の話
マハーバリプラムには大好きな2つのご飯屋がある。
ひとつは軽食を出す食堂。もうひとつはカレーを出す屋台。
よく考えれば逆のような感じもするけれど、この2軒の店が私は好きだ。

まずは「軽食を出す食堂」の話。
この町には石でできた巨大な遺跡があり、毎日インド人を含めたたくさんの観光客でにぎわっているが、その近くに1軒の食堂がある。
壁は青く、店先に置いたドラム缶を改造した釜のようなものの上で、いつもランニング姿のおじさんが薄くのばした小麦粉の生地を焼いている。
ここで出すメニューは米粉で作った蒸しパン(イドゥリ)や揚げパン(プーリー)、クレープのようなもの(ドーサ)、リゾットのようなもの(ポンガル)と、南インドならではの軽食メニューで、どれを頼んでもおいしいんだけど、去年来たときに私がなにより気に入ったのは、付けあわせで出されるチャトネ。
これはソースというかタレというか、とにかく南インドの食事にはなくてはならないもので、ぼってりとしたそれらをイドゥリやプーリーにつけながら食べるのだ。
ココナツチャトネはまったりと濃厚なココナツの味。トマトチャトネはわずかにスパイシーな酸味のある味。
これにサンバルという薄いカレースープのようなものをミックスして手で食べる。
今日の朝ごはんにもここへ行ってきたんだけど、1個1ルピー(約2.5円)のイドゥリを3つ頼んだら、「ワダ」というドーナツのようなものが2種類乗せられていたので、「これは何ワダ?」と聞くとひとつを指して「マサラワダ」とおじちゃんは言った。
「じゃ、こっちは?」と聞くと、おじちゃんは一瞬答えにつまったあと、
「ナイスワダ」と言った。
おじちゃん、その答え自体が「ナイス」だわ。

そしてもうひとつ屋台の話。
これは昼時しか営業しないカレー専門の屋台で、メニューは毎日決まっている。
ご飯は4種類。レモンライス、トマトライス、白飯、それとカードライス。
カードライスとは炊いたご飯にヨーグルトを混ぜたもの。
「えー、ご飯にヨーグルト?」と最初は思ったけれど、これが食べてみるとおいしいのだ。
スパイスも混ざっているから、これだけできちんと完結した味がしておかずはいらない。
だからカードライスを頼むときは、いつもアチャール(漬物のようなもの)か、焼き魚だけをプラスする。
カレーもたいてい4種類。
フィッシュカレー、チキングレービー、卵とキャベツのカレー炒め、それとサブジと呼ばれる野菜カレー。
去年来たときにフィッシュカレーを食べ損ねたので、今回は張り切ってそれから挑戦した。
この店はそのあたりの工事現場で働くおじちゃんたちがご飯をかきこみに来るようなところなので、ご飯に比べておかずが少ない。
注文すればカレーの汁だけかけてもらうこともできるけれど、具沢山なツーリスト用のカレーとは根本的に見た目からして違う。
だけど、このフィッシュカレーもうまかった。
タマリンドで味つけをした爽やかな酸味。
なんの種類だかわからないけれど白身の魚もほどよく煮込まれていて、追加で添えてもらったマサラ風味の焼き魚の身をほぐしながら混ぜて食べると、魚文化の日本人の血が騒ぐ。
山盛りのレモンライスに卵カレーのゆで卵を追加して、満腹になるまで食べて15ルピー(約38円)。
せっかく来たんだし、海辺に並んだツーリスト用のレストランでえびや魚を食べようかとも思ったけれど、私にはこういう店の方が似合う気がする。
結局、今年もツーリストレストランには行かないままで終わりそうだな。

明日の朝4時のバスでチェンナイへ向かい、そこからティルチラパッリという町へ移動する。
みんなに「ティルチへ行くよ」というと「ナイス」と微笑まれるくらいだから、きっと素敵なところなんだろう。
そのために3時起床。
寝過ごさないよう、今晩は早めに寝なくちゃ。
その前に、あの食堂で最後のイドゥリとチャトネを食べてから。
by asian_hiro | 2005-07-26 17:31 | インド・リアルタイム | Comments(11)
マハーバリプラムのマンゴとオヤツ
去年、マハーバリプラムにいたときは毎日1キロのマンゴを食べていた。
1キロというと大き目のもので4つほど、小さ目のもので10コほど。
北インドで売られているマンゴはたいていが小さいもので、しかも皮が青く中が黄色いものがこの町に来るまで長く過ごしていたリシケシュでは人気だった。
でも、マハーバリプラムに南下してきたら、ここには見たことのないマンゴがあった。
皮はオレンジとピンクをグラデーションにしたような感じで、ラグビーボールの先端を少し尖らせたような形。
手でむいてかじりつくと、プリッとした弾力のある山吹色の実は酸味もわずかにありながらとても甘い。
小さいタイプのマンゴも、熟れたものはマンゴを通り越してドリアンになったのかと思うくらい濃厚な甘味がおいしいんだけど、私はこの「プリッ」が大好きだったので、いつもこればかり買っていた。
それともうひとつ気に入った種類のマンゴは「柿マンゴ(注:勝手に命名)」。
見た目はまん丸で日本の柿みたいな感じなのに、食べてみるとやっぱりマンゴ。
それにどこか桃のまろやかさを加えた感じ。
これは皮がものすごく薄いので、よく散歩しながら皮ごとかぶりついて食べていた。
今年、やってきたらオレンジピンクのマンゴはあまり目立たず、柿マンゴにいたってはほとんどない。
オレンジピンクではなくグリーンオレンジだけど同じ形のマンゴを買ってきたら、それは確かに「プリッとマンゴ」だったので、昨日からこればかり山のように食べている。
だけど、あの鮮やかな色のマンゴにもう一度会いたいなあ。

もう1コ、オヤツの話。
チャイ屋や雑貨屋の店先にはグラスのボトルに入ったお菓子が売られている。
たいてい1~2ルピー(2.5~5円)くらいの、いわば「お茶の供」といったもので、私は実はこの「お茶の供マニア」でもある。
インド各地でこのボトルに入ったお菓子の種類はさまざまで、マハーバリプラムのあたりしかない、パイみたいな焼き菓子が私の大のお気に入り。
形は3cmくらいの立方体。
パイ皮で包まれていて、中にはなんだかわからないけれどちょっとだけ甘い塊が入っている。
これがくせもので、売れ行きの悪いチャイ屋でこのお菓子を買ってしまうと、この塊が石のように硬くなっていてとても食べられたものじゃない。
だから、いかにして新鮮で回転の速いお菓子を置いているチャイ屋や雑貨屋を探すのかがポイントだ。
今日もすでに4つ制覇。結果は3勝1敗。
見たら買わずにはいられないという、すでにパブロフの犬状態。
この日記を書き終わったらまた買いに行こうと、目の前には1ルピーコインが置かれている。

***************
関東で大きな地震があったそうですが、みなさんは大丈夫でしょうか。
昨日、夜ご飯から帰ってきてフロントのところを通りがかったら、たまたまテレビで日本の様子が映されていて、なんだなんだと思ったら震度5弱の地震だとか!
ボロの我が家が壊れたんじゃないかと思い、あわてて国際電話をかけました。
なんとか無事だったみたいで安心しましたが、どうかみなさんもご無事でいますように!
by asian_hiro | 2005-07-24 18:03 | インド・リアルタイム | Comments(10)
アシュラム出発、南インドの海辺の町へ
昨日の夕方、サイババのアシュラムを出て夜行バスに乗った。
チェックアウトしてからアシュラム内にあるコーヒースタンドに寄って、その場で淹れてくれる苦めのコーヒーを飲みながら、ぼんやりと信者たちの姿を眺めていた。
世界ではローマ法王の次に信者の数が多いというサイババ。
思ったより日本人の信者もたくさんいる。
みんな白いサリーやパンジャビドレスを着ていたり。
サイババに会うツアーにのってやってくる人が多いみたいだ。
今回はパンジャビを持ってきていない私は、長袖の上着にパンツ、それに防寒のために持ってきたスカーフを肩にかけるだけという場違いな格好でうろうろ歩いていたから、そんな姿の私なんて、彼らの目にはまったく入らないようだった。

だけど、どうしても思ってしまう。
アシュラムのなかだけで寝起きして、日に2度のダルシャンに出て、食事もすべて施設のなかですませてしまう数千人の信者たちを見ていると、どうしても考えずにはいられない。
この閉ざされた空間の外で、その日食べるものさえ手に入らない物乞いたちがどんな暮らしをしているのか。
バナナの葉っぱの上によそられるミールスはどうやって食べるのか。
当たり前の、なんでもないインド人たちと一緒に揺られて初めての町へバスや電車で運ばれていくときに感じる自由な気分や心細さ。
それらをまったく感じないまま日本へ帰ってしまうのは、あまりにももったいない。
せめて少しだけでも、インドやインド人の楽しさ、しつこさ、おかしさ、腹立たしさ、おいしさ、面白さを知る機会があればいいのにな。

夜行バスのなかで、病院で働いているというインド人男性と話をした。
インドで起こっているたくさんの社会問題。
結婚するときに女性が男性側に支払う持参金を目当てにたくさんの凶暴事件が起こっていること。
相変わらず増え続ける売春婦の問題。
それに伴うエイズの問題。
子が年老いた親の面倒をすべて見なければならず、自分たちの生活さえ疎かになり、やがて共倒れしてしまう問題。
インナーカーストで結婚しなければならないため、近親婚が今でも至極当然に行われている問題。
奇形児や遺伝子異常の子供が多く生まれる問題。
ディズニーランドみたいな建物のなかでシヴァやヴィシュヌや、果てはキリストとまで合体した自分の肖像画を飾り、毎日たくさんの信者にかしづかれているサイババのことをふと思い出した。

そして今はマハーバリプラムの町にいる。
本当はここに来るつもりはまったくなかった。
だけど、アシュラムを出る最終日、ピンクに染まった日没後の空を見ていたら、この町から見る夕焼けが急に懐かしくなったのだ。
大きく遠回りになるけれど、バスを2台乗り継いでやってきて去年と同じ宿にチェックイン。
部屋はたった1年の間にずいぶんと荒れてしまった。
あの日当たりが良く、いつでも風が吹き抜けてぴかぴかのタイルの部屋は、もうすでに幻なんだなあ。

さて、これから朝+昼兼用のご飯を食べに行ってきます!
去年来たときに食べ損ねた屋台の魚カレー。
最終日に食べようと取っておいたらその日に限って店が閉まっていたのだ。
1年越しのチャレンジ。おいしいといいな!
by asian_hiro | 2005-07-23 14:32 | インド・リアルタイム | Comments(3)
サイババまで2メートル
一昨日の昼間、ここプッタパルティにあるサイババのアシュラムに到着した。
そしてその数時間後、初めてサイババを見た。
ネット屋の帰りにダルシャン(サイババと信者たちが面会する場)を終え、サイババが車で会場を後にするところに出くわしたのだ。
(ちなみに車はトヨタの小型車)

信者たちが走って車を追いかける。
子供を置き去りにして全力疾走する父と母。
必死で走るインド人って初めて見た。

サイババはたえず口元を白いタオルでぬぐっている。
頭はおなじみのアフロヘア。
しかし、車の窓から頭一つ分辛うじて見えるくらいで、思ったよりずっと小柄。

手を伸ばせばすぐに窓をノックできそうなくらいのところをサイババが走っていった。
だけど、「ふーん」としか思わなかった。

昨日の朝、6時に起きて朝のダルシャンへ行った。
会場は男女別に別れていて、その入り口のところでみんな列を作ってオープンを待っている。
やがて時間になるとくじ引きで入る順番が決められ、一列になって入念な身体検査を受けてから中へ入る。
4時や5時から入るのを待っている人たちもいるけれど、順番はくじ引きで決められるので、遅い番号になってしまったのか、おいおいとこの世の終わりかというくらいに大声で泣きながら帰っていく欧米人の女性もいた。

7時半。
サイババが例のトヨタに乗ってやってきた。
最前列に乗りつけ、助手席のドアを弟子が開ける。
サイババは車椅子に乗ったまま。
弟子が中央まで押していく。
「オームシャンティ、オームシャンティ、オームシャンティヒー」で始まる祈りの歌をバックに、サイババはVIPのなかから数人を呼んで一人ずつ会話する。
会場に集まった信者はきっと千人は超すだろう。
入りきれず、周りからのぞいている人たちを含めたらもっとすごい数になる。
だけど、直接会話できる人はたったの数人で、特にサイババが体調を崩している現在では、女性がインタビューと称する会話の機会を得ることは稀らしい。
やがて1時間半後、VIPたちにはりんごが、その他の人にはチャパティが配られて会は終わった。
引き続き「バジャン」という音楽の式が始まったけれど、私は会場を後にした。

ものすごく体調が悪かった。
1時間半の間、それほど寒くもなかったのに鳥肌が立っていた。
単に風邪をひいただけかもしれない。
だけど、人の祈りやサイババに対する篤い思いが-私には到底持ち得ないそれらの思いが私に覆い被さってきたから急に体調を崩したのだということも、インドなら当然のように考えられる。

「人間を神にたとえるのはおかしい」。
先日の夜行列車で乗り合わせた南アフリカから来た彼の言葉だ。
夜中に突然掃除を始めるわ、いきなり聖書について熱く語りだすわ、みんな待っているのに一人でジャブジャブ数十回も顔を洗うわ、本当に大迷惑なやつだったけれど、その一言だけは賛成する。
宗教とか信念とか、そういうことを引き合いにして論争するつもりはまったくないけれど、この場所は私にとってダメかもしれない。
今日は満月のお祭り。
明日、チェンナイへ向かって出発することにした。
by asian_hiro | 2005-07-21 15:41 | インド・リアルタイム | Comments(12)
サイババの住む町より
今、インド時間2:09pm。
今日の午前10時過ぎ、サイババの住むアシュラムにほど近い駅に到着した。

デリーを出発したおとといは、「デリー→バンガロールまで41時間」と頭にはあったものの、時刻表を見ていたらバンガロール到着が午後2時となっていたので、「あ、なんだ、1泊で着いちゃうんだ」とうっかり勘違いしてしまった。
夜9時過ぎ、いつもの狭苦しい寝台車でごろりと寝そべり、落ちてきそうな扇風機を眺めていたときになってようやく「これはもしかして車中2泊なんじゃないか?」と気がついた。
あわててバッグから時刻表を取り出して見てみたら、案の定それは車中2泊の行程だった。
暑くて息苦しいほど混雑した電車に揺られ、埃まみれになりながら3泊した経験もあるし、今回もまったく余裕だと思っていたんだけど。
2つの3人席が向かい合う同じボックスに乗り合わせたのはインド人のデブガキ6人。
それが3人席でぎゅうぎゅうに座っていて、見ているだけで暑苦しい上、しょっちゅうプロレスまがいのことをやったり、たえずペプシだのチョコレートだのデブの素を飲食している。
私の足を蹴っ飛ばすわリュックは踏むわで、「お前ら、いい加減にしろ!」と日本語で小さく怒鳴ったりもしたけどまったく効き目なし。
おまけに、私の隣に座った南アフリカ人の男性は、いきなり聖書を取り出して熱く語りだすわ、夜中にベッドの掃除を始めるわで、こっちも大迷惑。
バンガロール手前にあるアシュラムの最寄り駅で降りればいいんだと気がついたときは、少しでも早くこの電車からおさらばできるのがうれしかった!

なにはともあれ、今はアシュラムから歩いて1分のところにあるネット屋でこれを書いている。
このプッタパルティという町は、建物がみんなディズニーランドの「It's a small world」みたいな感じで、ピンクと水色が多く使われている。
マンションのような建物がボコボコと建っているアシュラムの中には南インド料理の食堂から西洋料理の食堂までそろっていて、そのほか郵便局や銀行、エアラインのオフィスまである。
旅行者もインド人もそこに泊まることができ、私が案内されたのは1泊25ルピー(約65円)のドミトリー。
ベッドの上にマットレスがあるだけでシーツがなかったのでさっき慌てて店で買ってきたんだけど、室内は結構きれいで日当たりもいい。
しかも食堂の料理も結構おいしい。
今日は一番近かった西洋料理の食堂へ行ってみたら、リゾット(のようなもの)やポテトのオーブン焼き(のようなもの)やチョコレートババロア(のようなもの)、ZOPFのヨーグルトライ(のようなもの)までいろんな種類の料理が並んでいた。
学食のように好きな料理の前に並び、最後にお金を払う仕組みで、のぞいた南インド食堂では1食6ルピー(約15円)でカレーとライスが食べ放題だった。
明日はこっちにしてみよう。

南に下って空の色が突き抜けるほど青くなり、雲の色も絵の具で塗ったように白くなった。
「サイババの町」ということをのぞいてみても、このプッタパルティはどこかシャンティな空気が漂い、現世離れしたような感じがして楽しいかも。
明日は朝5時起きでなにやら会合(?)があるらしいけど、それが終わったら町を歩いてみようと思う。

そうそう!
プッタパルティでベーグルも発見。
明日の朝ごはんに食べてみよう。
by asian_hiro | 2005-07-19 17:58 | インド・リアルタイム | Comments(4)
夜行で南へ
今日は目が覚めたら真っ青な空!
気持ちがいいので、早速洗剤を買ってきてバケツに水をはって洗濯をした。

昨日、駅で買ったチケットは今日の夜9:15(日本時間18日12:45)発、バンガロール行きだ。
久しぶりの南インド。
北のカレーも好きだけど、私は南のサラサラしたミールスやスナックが大好きなので今から楽しみ。

出発まで時間があるので、今日の昼間はデリーに来たら2日に1度は通うオールドデリーへ行ってきた。
ねずみ1匹通れないような大混雑のなか、押し合いへし合いで下町っぽい商店街を進んでいく。
モスクの周りではヤギをぶつ切りにする肉屋。
そこから少し行くと金銀宝石を売るお店。
女性用の黒くて長い衣装を売る洋服屋もある。
今はマンゴの季節だからどこでもジュースを安く飲めるんだけど、泊まっている地域では1杯10ルピー(約25円)なのに、このあたりではその半額。
冷たくてねっとり甘いマンゴジュースを今日は3杯も飲んでしまった。

しかし、去年のリシケシュで頑張って1日4時間も5時間も、多いときは8時間以上も勉強したヒンディ語だけど、文字はなんとか読めるものの単語の意味を忘れている。
これはもう一度やり直さなくちゃだめだなー。
だけど相槌は「アチャー」、うなづくときは首を横に、否定するときは「ナヒーン(またはナ)」と、以前のインドで親しんだクセはいつのまにか復活。
日本では心のどこかに隠れていたクセも生ぬるくていろんなにおいが混じっているインドの空気に触れたとたん、むくむく蘇ったみたいだな。

そろそろ夕方。
これから、パニール(インドのチーズ)を挟み込んだパラタ(たっぷりの油で焼いたナンみたいなもの)とチャナマサラ(ヒヨコマメのカレー)を食べに行くつもり。
夜のオヤツにマンゴとプラムを買って電車に乗ろう!
by asian_hiro | 2005-07-17 20:15 | インド・リアルタイム | Comments(7)
デリー到着
今、デリーです。
相変わらず牛は多く、ハエも多く、うっかりすると吸い込んでしまいそうなくらいです。

深夜2時過ぎ、飛行機はデリーに到着。
朝になるまでベンチでうとうとして、それからバスに乗ってニューデリー駅へやってきた。
空港のターミナルを1歩出たとたんにハエが顔にまとわりついて、その瞬間にようやく「インドか」と実感した。

まったく緊張感がなかった。
「インドへ行ってきます!」といろんな人に言った割には、きっと私が一番実感がなかった。
でもこうして、おんぼろのバスに乗っていつもの安宿街へ到着し、おなじみの宿で顔見知りの従業員に「久しぶり!」と言われ(本当に覚えているかどうかは疑問だけど)、水シャワーを浴びてさっぱりし、出発前にニコラで買ったソーダブレッドを持ってチャイ屋へ出かけて物乞いのおばあさんと半分ずつしながら食べ、市場でマンゴ500gを10ルピー(約25円)で買い、そんなことをしているうちに「ああ、私はインドにいるんだ」と実感がわいてきた。

今回は45日間。
うかうかしたらあっという間に過ぎちゃうから、気合を入れてインドに向かうぞ。

とりあえず私は元気にインドへ到着しました。
これから駅へ列車のチケットを買いに行ってきます!
by asian_hiro | 2005-07-16 13:07 | インド・リアルタイム | Comments(6)
ニコラのソーダブレッド
目を覚ましてすぐの朝ごはんにはニコラのバナナベーグル。
「今のドライバナナはみんな質が悪くなって…」とタイ・チェンマイの自然食品屋さんが言っていたのを思い出す。
ニコラのベーグルに使われていたドライバナナは、そのお店で売っていたのと同じ、黒に近いような濃い色で、ぎゅっと濃縮された天然の甘味があるものだった。
そして、インドへ旅立つ3兄弟。
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昨日からの新作の抹茶チョコ、ゴマ、オレンジのソーダブレッドを、私はリュックに詰めて持って行こうと思う。
デリーにあるいつものチャイ屋で、熱くて甘くて懐かしい1杯を飲みながら朝ごはんに食べるんだ。

旅立ちの朝は雲ひとつないいい天気。
さて、あと少しだけ片付けをしたら45日間のインド旅行へ行ってきます!
by asian_hiro | 2005-07-15 07:26 | パンSPECIAL!! | Comments(5)