アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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小鳥
朝、散歩に行こうとアパートの扉を開けたら、
足下に、小鳥がぽとりと倒れていた。
c0001023_1133038.jpg

すずめより一回り小さくて、少し黄緑がかったからだの鳥。
あと一歩、歩幅が大きかったら危うく踏んでしまうところだった。
一瞬、もう死んでいるのかと思ったけれど、
呼吸のタイミングに合わせ、かすかにお腹の部分が動いていた。
右半身を地面につけ、目はまっすぐ空の方を向いている。
その目があまりに丸かったから、これは魚だろうかと思ってしまった。

見たところ、ケガをしている様子はない。
とにかく、このままでは誰かに踏まれてしまうだろうと
両手で小鳥をすくいあげる。
その瞬間、びくりと大きく飛び跳ねた。
跳ね方が、昔、川で魚をすくったときの感触とそっくりだったので、
またしても、これは魚だろうかと思ってしまった。

飛び跳ねた反動で、ようやく小鳥はまっすぐに立った。
でも、飛び立つどころか歩こうともしない。
大きな黒目はまったく動かないが、
わたしの動作に注目していることはよくわかる。
そういえば、野生の鳥にさわったのは初めてだ。

部屋へ連れていこうか悩んだけれど、
もし、これが小鳥の最期になるのだとしたら、
狭い部屋のなかでそのときを迎えるのではなく、
今にも降り出しそうとはいえ、大空の下がいいだろうと
そのまま、植え込みのなかに小鳥を置いた。
手に触れた小鳥の体温は、泣きたくなるほど温かかった。
生き物のからだのぬくもりを、ひさしぶりに思い出した。
わたしが今、いちばん欲しかったものはこれだったのだと知った。

散歩から帰って来たら、小鳥はもういなかった。
あの様子で飛ぶことができたのかは疑問だし、
また、どこかで倒れているかもしれないけれど、
わたしはあの黒い目や、柔らかい羽や、温かいからだを
きっと、忘れないと思った。
by asian_hiro | 2008-05-03 11:29 | ニューヨーク生活・日々 | Comments(6)
Commented at 2008-05-03 22:25
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by asian_hiro at 2008-05-04 03:02
>鍵コメントさん
うれしいような、申し訳ないようなコメントを
ありがとうございます。
その涙が、心地よいものでありますように。
今度はギャグ100連発みたいな文章を書きます(笑)
Commented at 2008-05-05 11:44
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by asian_hiro at 2008-05-06 12:22
>鍵コメントさん
…ごめんなさい。
わたしにはやっぱり無理でした。
出直してきます(笑)
Commented by コトリの気持ち.. at 2008-05-07 12:23 x
ごめんなさい、ちょっと首を傾げてしまいました。。
植え込みの中に置いちゃうのではなく、私なら何とかその消え入りそうな小さな命を助ける方法を考えるかも。
アメリカは日本より進んでいて、アニマルレスキューへ電話すると、向こうから助けに来てくれますよ。
自然界の法則?と言われればそれまでなのかなぁ。。
Commented by asian_hiro at 2008-05-07 12:53
>コトリの気持ち..さん
コメント、ありがとうございます。
たしかに、そういう方法もありますね。
ごめんなさい、ちょっとこの場でお話しづらいことも
ありますので、わたし宛にメールをもらえたらうれしいです。
hiroあっとs-days.com
(「あっと」を@に代えてください)
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