アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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銭湯の話
泣きたいときは、銭湯へ行け。
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小さい頃、毎週日曜日は銭湯の日だった。
父親が運転する車に乗って、夕方、家族で銭湯へ行った。
お風呂上がりにはお弁当屋さんに寄って、
みんな、好きなものを買って、家で食べた。
わたしと妹はたいてい唐揚げ弁当、
母は鮭弁当か海苔弁当、
父はなんだったかな、幕の内かな、
家に帰るとテレビでは大相撲が放送されていて、
それを見ながら、お弁当を食べた。

大人になったいまでも
ときどき、銭湯へ出かけている。
2月のブログにも書いたけれど、
お湯に浸かりながら、みんなのおしゃべりを聞くのが大好きだ。
天気の話、旦那の愚痴、孫自慢。
おばあさんたちは、下腹部に縫ったあとのある人が多く、
そうした傷を堂々と見せながら、みんなでガハハと笑っている。
女って、なんて逞しくて素敵なんだろう、といつも思う。

2月に書いた銭湯は
残念ながら今年の3月で閉店してしまったので、
最近、新しいところへ通い始めた。
天井ギリギリのところに大きなあかりとりの窓があり、
日中に出かけると、太陽の光が燦々と差し込んで気持ちいい。
いちばん混み合うのは夕方で、
夜、遅くなると再び混み始めるが、
その隙間は、意外とあまりお客がいない。
混んでいても、空いていても、わたしはどちらでもいいので
いつも、気が向いたときに足を運ぶ。

泣きたいときは、銭湯へ行け。
昔、だれかにそんな言葉をかけられた。
あれは誰だったっけと考える。
どうして、そのひとはわたしにそんなことを言ったんだろう。
そのときのわたしは、いったいなにに泣きたかったんだろう。
まったく記憶がないけれど、ときどきふと思い出すその言葉。
銭湯に集まる女性たちが見せる裸は、みんな生命力にあふれていて、
涙も、血も、悲しみも、
これまでいっぱい流してきたんだろうなと思わせる。
そんな女性たちの姿を見ながら、
ひとり透明人間にでもなったかのように、湯船に浸かっていると
たしかに、なにかが軽くなるのだ。
だいじょうぶ。
まだいける。
だけど、涙はここに置いていけ、と。

女に生まれてよかったなと感じる瞬間は、
銭湯のなかで、女性の裸を眺めるとき。
生み、育て、慈しみ、
ぜったいに負けるもんかっていう、
ゆるぎない、リアリティ。
by asian_hiro | 2015-05-26 00:08 | 日々のこと | Comments(4)
Commented by はるる at 2015-05-26 12:05 x
銭湯にいってさまざまな体型の女性を眺めていると、モデル体型なんてくそくらえって気持ちになります。おなかがでてようが傷があろうがそれもすべて生きてきた証、自分の足で銭湯に来れるだけの元気があるっていいなーって。といいつつしばらく行ってないなー。
真向かいなので、時々銭湯の明かりをみながらビール飲んだりはしているんですが。
明日行ってみよーー
Commented by inei-reisan at 2015-05-28 15:54
裸の女を最近ずっと見続けているんです。実際のじゃなくて、中世の絵画のなかで。なん百年変わっても、人間の体はなんにも変わってなくて、女の裸体の美しさも永遠のものなのです。それにしても、裸見すぎました。。笑。
Commented by asian_hiro at 2015-05-29 00:12
>はるるさん
はるるさんのお家は、真向かいが銭湯ですか。
わたしの実家もそんな感じです。
でも、実家にいたときはほとんど行かなかったんですが、
いまは週2回くらい出かけています。
銭湯からあがって、神社で缶コーヒーを飲んで、
安上がりの、プチ贅沢です(笑)
Commented by asian_hiro at 2015-05-29 00:14
>inei-reisanさん
裸の女性の絵画、とても惹かれますね。
先日、取材で訪れた歯科医院はまったく看板もなく、
エレベーターをおりて、ガラス戸を開けると
大きな裸婦像がかかっていました。
うかがうと、先代の院長先生が描かれたものだ、と。
どこの国のひとかわかりませんでしたが、
とても豊満で魅力的な体でした。
女性の美しさは万国共通ですね。
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