アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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回想
もう一度見たい景色があるとしたら、あの空。
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昔、南インドの小さな村に行った。
村のまんなかに大きな寺院があり、
川を挟んで両側に集落があった。
寺院は大きい方の川岸にあり、
そこから15分ほど歩くと、小高い丘に突き当たった。
日に何度となく、その丘に登ったけれど、
日没の時間にも必ずそこを訪れ、丘のてっぺんで夕日を見た。
同じような旅をしているらしく、近くの宿に泊まっている人も
その時間になると丘へやってくることが多かった。
お互い顔見知りなのに、特に会話を交わさず、
ただ、目であいさつをして、ふたり黙って夕日を見た。

丘をぐるりと囲むように民家や牛舎や畑があり、
太陽が地平線に落ちる頃になると
ポツポツと散らばる民家から、のろしのような煙が上がった。
これから、食事の支度をするのだろう。
インド人が夕食を摂る時間は、とても遅い。

太陽が沈みかけたころよりも、
完全に沈んでからのほうが、
実は、空はものすごくきれいなのだということは
その村で知った。
360度、遮るもののない地平線は
日没後、地面から大空にかけて七色に染まった。
赤から朱色、黄色、紺碧、濃い紫まで
地面から水平に色のグラデーションが作られる。
虹の色合いは、雨上がりの空にあらわれるだけでなく、
毎日、こんなにも当たり前に
空全体を美しく染め上げるのだということも
その村で、初めて知った。

夕方、空が少しずつかげりを帯びてくると、
集落の中央に立つスピーカーから
のどかでひなびた音楽が聴こえてきた。
お風呂のなかで反響しているように、曖昧な輪郭の音楽は
どんな楽器を使って、どんなふうに演奏しているのかよくわからない。
でも、なぜか心地よくて、
時折、太鼓のぼわんという響きが胸に沁みた。

あの夕日。あののろし。
七色の空。ぼわんという音楽。
どれもなつかしく、すでに遠い。

最近、夜中になると家のそとから尺八の音楽が聴こえてくる。
窓を開け、どこから流れてくるのか確かめたい衝動にかられながら
目を閉じ、ただ黙って音楽の波に揺られている。
近頃の月はとてもきれいで、
まるで黄色いすいかを半分にして、空に浮かべたような感じ。
尺八の音楽は、まだ今夜は聴こえない。
昨日、とても素敵な縁で知り合ったひとからのメールを
何度も、何度も読み返しては
過去、通り過ぎてきたインドの旅を思い出している。
by asian_hiro | 2014-12-16 00:08 | 日々のこと | Comments(2)
Commented by なつ at 2014-12-16 12:59 x
音楽が聞こえてくる夜中って、なんだかドラマみたいだ。
ひろ、元気?退院したみたいだね。
またみんなでお祝いしよっ!!
ひろの出発前にでも、みんなで集まれたらいいな。
早くしないと年が明けちゃうっ!
Commented by asian_hiro at 2014-12-18 23:22
>なっちゃん
いま、ふと、なっちゃんもこんなことを言っていたなと思い出したんだけど、うちのMacもそろそろご臨終になりそう…。
去年の夏にクラッシュしてからずっと調子が悪くて、最近ではWordを立ち上げるのに3分、ブラウザを立ち上げるのにも3分、PDFを開くにも3分。
もう限界と思って、古いノートを引っ張り出して仕事してる。
Wi-Fiもつながっていないのにね…。

そう、退院したんだよ。
みんなでまた集まりたいね!
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