アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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ココアと記憶
インデックスを、たぐりよせ。
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あたまのなかで小人がバタバタと掃除をしているような感覚。
そんな慌ただしさを抑えようと思い、
今日の夕方、喫茶店でコーヒーを飲むことにした。

コーヒーの気分でお店に入ったのに
実際、注文したのはホットココア。
冬の夕方に飲むココアはとても好き、
特に、生クリームをぽとりと落としてくれるともっとうれしい。

その喫茶店を利用するのは初めてだったけれど、
なんだろうなあ、あの音楽、とてもきれいな曲が流れていた。
フルートのメロディが単純で懐かしく、
覚えておきたいと思いながらメモもなにもしなかったので
やっぱり、もう忘れてる、
だけど、どこかで耳にする機会があったらきっとすぐに思い出す。

いったん刻まれた記憶は、たぶん消えない。
すべての記憶には必ずインデックスがつけられて、
ひょんなタイミングでこころの表層部に浮かぶのだ。
わたしの記憶には
「風」「音」「におい」「温度」「湿度」のインデックスがあって
たとえば、家の扉を開けた瞬間、ひんやり冷たい空気が顔にあたると
ダラムサラで泊っていた宿で、夜明け前、顔を洗いに行こうと
外の洗面所へ向かったときの記憶が蘇る。
ああ、これはダラムサラの夜明け前の風、と。

梅雨どき、じっとり湿った空気がからだにまとわりつくと、
昔、よく出かけたバンコクの重たい空気を思い出す。
早朝、チャオプラヤ川のほとりで胡弓を弾いていたら
おばさんがそっとオレンジジュースを置いてくれたことがあった。
川の向こうに暁の寺があり、
夕暮れどきになると、よく、渡し船でそこへ出かけた。

ときどき、記憶の箱が一斉に開き出す瞬間があって
そうなると、まさにそれはパンドラの箱、
いろいろな記憶が入り交じり、溶け合い、化学反応を引き起こす。
すべての記憶が現実だったのか、夢だったのか、よくわからなくなって
あわてて箱のふたをしめようとするのだけれど、
ときどき、箱のなかに戻らず
現実の世界におきざりにされてしまう記憶もあり、
そんな記憶を胸にだきながら、夕暮れの東京を歩いたりする時間も
けっして、わたしはきらいじゃない。

あさっては、新月。
願いごとをするのに、もってこいの日。
そんなことを思いながら、夜空を見つつ今日2杯目のココアを飲む。
by asian_hiro | 2013-01-10 22:55 | 日々のこと | Comments(4)
Commented by 大好きです at 2013-01-11 11:01 x
またまたお邪魔してしまいました。この文章も大好きです。
記憶につけるインデックスかぁ・・・
人間は経験した分だけインデックスの数も増えるのでしょうね。
Commented by asian_hiro at 2013-01-12 00:52
>大好きですさん
前回に続き、照れるお名前でコメントをいただき、
ありがとうございます(笑)
経験した分だけインデックスも増えるのかもしれませんね、
でも、わたしの場合は断トツ「風」が多そうです。
Commented by norinori at 2013-01-14 18:56 x
こんにちわ。ひろさんの言葉には夜中、真夜中、が良く登場しますね。そして朝方。私はたまにしかその時間を経験する事がないですが、一切の音が無くなったようである時間な気がします。
きっと自分の音でしょうか?
匂い、感覚、まさにその通りな文章で、私いつもにやけます。
言葉で伝えるのって難しいのに、なぜこんなに素敵な言葉で表せるんでしょうか?
もうすぐインドです。五感を研ぎ澄ませます。
長くなりました、笑
Commented by asian_hiro at 2013-01-14 19:07
>norinoriさん
10時に寝て日の出前に起きる生活もすれば、
12時や1時頃に寝て、
7時ごろに起きる生活をすることもあります。
特に、夜中や真夜中のシンと静まり返った時間帯に
文章を書くことが好きで、
そのため、そういう言葉が多くなるのかもしれませんね。

五感を研ぎ澄まそうと思わなくても、
自然と研ぎ澄まされていくのを感じられるのが
インドの楽しさだと思っています。
存分、楽しんできてください。いってらっしゃい!
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