以前、HPを作っていたとき、ある人からメールをもらった。
そこには「hiroさんって男の人かと思ってましたー」とあった。
私が書く文章を読んだりHPのデザインを見たりして、てっきり私が男性なのかと思ったらしい。
これには思わず苦笑い。だって色気も素っ気もないってことだもんなー
結局、文章に限らず、音楽でも料理でもパンでもなんでも、人が作るものには人の性格や個性がよく表れるってことだ。
クマみたいなパティシエが味も見た目もものすごく繊細な一皿を作り上げたりするように、外見だけじゃわからないこだわりとか本質とか、その人のど真ん中にある部分が「もの」に表現されるんだろう。
毎週、火曜日と木曜日だけ渋谷の「BASE」の店先で
FLUFFYのパンが売られている。
パンの前に立つとお姉さんがパタパタと走り出てきて、にこにこと話してくれた。
買ったパンは「蜂蜜とクリームチーズのパン」と「ナン」。
どちらもソフトでふんわりであったかくて、特に「蜂蜜と…」はたっぷり入ったクリームチーズとじゅわっと染み出る蜂蜜のバランスが幸せだった。
食べながらお姉さんの顔が思わず浮かんだ。
おいしいパンはそれを作った人の顔がいつでもちゃんと見えるパン。
いい文章は、それを書いた人の顔もきちんと見える文章なんだろうと、自分の仕事を振り返って考える。
まだまだ「男」…だろうなあ…。