その瞬間に、生まれるものを。
それを保ち続けようとする必要はなく、
次々と、生まれて来る新しいものを
ただ、受け入れればいいだけで、
「未来を現在のいいわけにしてはいけない」って、
最近、つくづくそう思うんだよ。
叶わなかったことを手放すよりも、
叶ったことを手放すほうが、実はとても難しい。
だけど、いつだって「次」に期待してしまうから、
叶ったことをいつまでも手のなかに入れておくと
「次」が苦しくてしかたなくなる。
なんだっけ、朝4時過ぎに起きたとき
書きとめておきたいことがこころに浮かんだはずなのに
今はもう、そのカケラさえ残っていない。
まあいいかって、パンを焼いてこの時間に食べる。
午前中、家でコツコツ原稿を書いて、
午後、少しだけ遊ぶようにしごとをして、
それから、友だちが指導するヨガクラスに参加して
こんなふうに終わる、祝日の月曜日。
トーストしたパンのうえで、バターが溶けていくのをじっと見る。
部屋には、しずかな音楽が流れている。
ameen's ovenのファッロ山食。
スペルト小麦の粒が口のなかで弾けて、消える。