今日、それからあしたへ。
朝、3時までサッカーを見て、
それから1時間半くらい眠り、涼しい風に起こされた。
もう少し眠ろうかと思ったけれど
薄靄の具合がとてもいい感じだったので、
そのままサッと着替えて黒いキャップをかぶり、
1時間ほどのウォーキングに出かけた。
いつも、歩くコースは決まっていて、
その道を歩きながら考えることも決まっている。
耳につっこんだイヤフォンから聴こえる音楽もおんなじで、
だいたい、家に戻って来る時間も一定だ。
最近、わたしの朝はこんなふうにして始まっている。
大通りに面したパブは、朝6時に近いというのに
まだ宵越しのお客を抱えていて、
東欧系のひとだろうか、赤い口紅をつけた女性がふたり
大きく開けはなたれたガラス扉の向こうで、黒ビールを飲んでいた。
昨晩、2通のメールが届いた。
1通はトウキョウから、もう1通はバンコクから、
ふたりとも、「本を読んだよ」という内容で、
なぜ、こんなに早く本がバンコクまで辿り着いたのだろうと思いながら
ひさしぶりに、そのひとたちのことを考えながら
一文字一文字、咀嚼するようにゆっくり読んだ。
今日の昼間は、外で仕事をした。
夕方、家に帰ったあと、
なぜか急に思い立って台所に突っ張り棚を張った。
「ひとりでも簡単!」と書かれていたのに、
不器用なわたしは汗だくになりながら
1時間ほど格闘してしまったけれど、
なんとかそれもきれいに片付き、台所がスッキリした。
そしていま、オーブンのなかでは
プチトマトがゆっくりローストされている。
あしたから、しばらく海辺へ。
潮風に吹かれながら深呼吸ができると思うと、
この、トウキョウのど真ん中でも自然と胸が躍り出す。