アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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七夕の夜に、長文を綴る
今さらではなく、今だからこそ。
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4年前、ニューヨークにいたとき、
部屋に置いていた観葉植物に短冊を飾った。
折り紙が手に入らなかったので
真っ白いコピー用紙を長方形に切り、
マジックで願いごとを丁寧に書いた。
そのうちのいくつかは実際に叶い、
そのうちのいくつかは…と、ここまで書いて、
あれ、そういえば去年もこんな内容をブログに書いたなと思い出した。
検索してみると、案の定、いまのわたしが書きたかったことは
去年のわたしがしっかり、過不足なく書いていたので、
今年は割愛し、リンクのみ張ることにする。
http://sdays.exblog.jp/16568774/

わたしが言いたかったこと、以上。

…だけど、せっかくタイトルに
「七夕の夜に、長文を綴る」とつけたので
このまま終わってしまうのはもったいない。
なので、もう少し書くことにしようと思う。

家から駅までのあいだ、商店街のひとが取り付けたのだろう、
七夕飾りが電柱に結びつけられている。
先日、歩いていたときそのうちのひとつが目にとまり、
思わず、吹き出してしまった。
「ヤル気が出ますように」
一瞬、これを書いたのはわたしかと思った。

先日、ひとつの大きな仕事が終わった。
その仕事は、過去の自分と真正面から向き合うという、
わたしにとっては、結構、ハードな作業だったのだけど、
どうやら、その工程でわたしは多くのことを学んだみたいだ。
過去の日記やブログを時系列に読み返してみたところ、
ここ15年間を一区切りとして考えてみれば
わたしに降り掛かったいくつかの難題のうち
あることは無事に片付き、
あることはきれいに消え去り、
あることはすっかり記憶の渦に埋もれてしまった一方で、
あることは、こころの隅のいちばん暗い部分に
依然として残されていることを知った。
時間ばかり経っていて、実際はなんにも進んでいない。
進んでいるように見えて、実は足踏みしているだけだ。

ここ15年のあいだに、わたしは20回くらいインドへ行った。
だいぶ前から企画した旅もあれば、
正直、逃げ込むように出かけた旅もあった。
だけど、インドへ行けば少なからずわたしには収穫があって、
成田へ戻ってくるときには、いつでも、
真っ白でパリッとしたシャツを着ているような気分になったのだ。

しかし、実際はそうじゃなかった。
単に、わたし自身が「あっち」から「こっち」へと移動したに過ぎず、
なかには、なんにも片付いていないという事柄もあったのだ。
人間のからだが、本能的に毒を吐き出すみたいに、
わたしは、大切なものと向き合うことを恐れ、避け、
あるいは、大切なものを失うことに恐怖を感じ、巧妙に目をそらした。
散らかった部屋に鍵をかけ、その鍵を、ひっそりと土に埋めた。

だけど、もし、どれだけリフレッシュして、
すっきりした気分で日本へ帰ってきても、
自宅へ辿り着き、部屋が散らかっているのを見たら、
その瞬間、
旅は「逃げ」以外のなにものでもなかったことを知るだろう。
たぶん、それと同じこと、
わたしは、過去の自分がいくつかのコトを
そのまま放り出していることに気づいてしまった。

「インドは『逃げ道』である」ということに対して、
わたしは、まったく否定するつもりはない。
だけど、
「インドへ行くことで、何かに許されている」とは思いたくないのだ。
インドで過ごす時間のなかで
わたしはきちんと自分自身と向き合わなければ、
それは、単なる「旅」でしかない。
単なる「旅」なら、
実際のところ、わたしにはもう必要ないのだ。

インドは、たしかに苦しいことからの「逃げ道」になる。
でも、「逃げ道」を「逃げ道」だけで終わらせてしまっては、
それはやがて、わたしにとって「逃げ道」ではなくなってしまう。
たいせつな「逃げ道」を、「逃げ道」として取っておくために、
わたしは、向き合うべきものと向き合わなければならないみたいだ。
「今さら」ではない、
「今だからこそ」と、こころに決めて。

…と、こんなことを考えている七夕の夜。
さっきまで降り続いていた雨も、どうやらもうおさまったみたいだ。
静かなボリュームで
バリの棚田を思い出させるような音楽を聴きながら、
こころのなかの、いちばんあったかいところに笹の葉を飾り、
短冊をつるそうと思う。
by asian_hiro | 2012-07-07 23:15 | 日々のこと | Comments(6)
Commented by deldel at 2012-07-08 12:07 x
初めまして。いつもブログ拝見し、貴方の綴る言葉に文章に慰められ勇気づけられ共感しています。
逃げ道でも何でも気付けたのは
やはり今までがあったからだと思います。
ヒロさんのブルグ楽しみにしています。
ヒロさんはヒロさんのままで♪
Commented by asian_hiro at 2012-07-08 21:25
>deldelさん
はじめまして。
やさしいコメント、ありがとうございました。
この、独り語りみたいな(ときにはどんより暗い)ブログに
お付き合いいただき、とてもうれしいです。
あまり、ひとに読まれるということを意識せずに書いているので
ときどき、果てしなく暗い内容になることもありますが
またぜひ、遊びにいらしてくださいね。
Commented by mts at 2012-07-09 00:21 x
自分にとって初めての海外旅行がインドだったわけですが、何かが起こってほしいような、、とてつもなく何かを期待していたわけです。アガスティアの葉やサイババ・・そして不思議な力を持つサドゥー・・・。私にとってインドは「おもちゃの缶詰」でした。

   私も  短冊 ~~[やる気が出ますように、、]
Commented by asian_hiro at 2012-07-09 22:11
>mtsさん
おもちゃの缶詰、たしかに!
うんうんと納得しました。
わたしはアガスティアの葉を読んでもらったことはないのですが
前々回のインドで知り合った女のひとに、
詳しく行き方などを教えてもらったので、
そのうち行こうかなと思っています。
いまはまだ呼ばれていないし、わたしも求めていないので
そのうち…。
Commented by mamakarin at 2012-07-11 08:57
美しい色合い!何度見てもはっとします。

最近、昔ほど何かを強く願くことがなくなったような気がしていて
七夕も密かに心躍りつつ、すーっと終わってしまいました。
来年はしっかり、願いごとをしようと思います。
叶っても叶わなくても、願望って希望に通じますよね。
Commented by asian_hiro at 2012-07-12 21:27
>mamakarinさん
わたしも、なにかを強く願うことって
昔に比べたら少なくなったなーと思うのですが、
それでもやっぱり、こころで想像する未来のことって
すべて、願いごとなのかなって思います。
そう考えると、叶っても叶わなくても
願いごとは希望に通じるっていうことが、
とてもしっくりきます。
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