目覚めては、紡ぐ。
文章を書くときには、
わたしの場合、二つの方法があるような気がしている。
A こころの核となる部分を立体的に膨らませながら文章を生み出す
B こころの核となる部分を繊細に削り取りながら文章を紡ぐ
このところ、 B のケースが続いていたので
たぶん、こころの核がすっかりひ弱になってしまったのだろうな、
だから、ひたすら小説を読んだり音楽を聴いたりして
削り取られてスカスカになってしまった部分を
無意識のうちに埋めようとしていたのだろうと
今になって気づくのだけど、
最近では、それすらももう効き目を発しなくなっていて、
以前にも増して
なんにもせずソファに寝転んでいる時間がとても多い。
先週来、早朝に家を出て通りを右に折れると、
なんだかとても懐かしい、
蚊取り線香のにおいに包まれるようになった。
その一瞬で、いろいろな記憶の断片がわっと呼び起こされ、
それらはこころをぐるりと一周したあと、静かにねぐらへ帰っていく。
最近は、この瞬間が24時間のなかでいちばん好きだ。
ameen's ovenのたんばの親方の全粒100トースト。
甘酸っぱいプチトマトのマリネと冷たい牛乳をあわせて。