アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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イラクに思う
「日本人の若い男が宿を出てイラクに行ったまま、帰ってこない」
彼からそう聞いたのはイエメンの首都、サナアでのことだった。
私はシリアからイエメンへ飛び、彼はヨルダンのアンマンからやってきた。
アンマンには有名な安宿があり、そこでは人数さえ集まれば「イラクツアー」が催行されているが、それはあのあたりを旅するバッグパッカーなら誰もが知っていることだ。
数年前、私もその宿に泊まったことがある。
古いビルの上階にあるそこにはひとつの広い居間があり、ストーブが赤々と燃えていた。
近くのモスクから日に5回アザーンが響き、毎朝決まって起こされた。
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「彼さ、金髪だったんだよ。『俺はイラクへ行く』って言ったとき、みんなでやめとけって言ったのに、そいつはそのまま出て行ってさ。結局帰ってこなかったんだよね」

サナアの宿で知り合った彼は、食事をしながらそう言った。
金髪の日本人。そして情勢の悪いイラクへひとり。
結果は火を見るより明らかだ。
なのに彼は出て行った。
そして彼がイエメンへ向かって出国するそのときまで、戻ってくることはなかったと言う。
予定ではとっくに帰って来てもいいはずなのに。

その前には日本人3人がイラクで拉致されていた。
数ヵ月後には香田さんの事件も起こった。
そしてまた。
今日も一人の日本人が言いようのない脅威にさらされている。

涙ぐみ、兄の名を読み上げることすらできなかった弟の姿をテレビで見て、なんともいえない気持ちになった。
その涙が安堵のものに終わるようにと思いつつ、金髪の少年はいったいどうなったんだろうとしばらくぶりに思い出した。
by asian_hiro | 2005-05-11 00:10 | 日々のこと | Comments(4)
Commented by ヒカリン at 2005-05-11 07:55 x
その彼が無事であることを願います。
私の友達も数人イラクに行った人いたけど、無事に帰ってきました。
でも無事に帰ってこれたのは運がよかっただけ。
興味本位で、武勇伝欲しさに行く人がこれ以上増えないように願います。
本当、同じバックバッカーとして心の底から。
Commented by asian_hiro at 2005-05-11 12:18
>ヒカリンさん
そうだね。ぜひ無事であって欲しいと思う。
旅をしていると、「誰も行っていないところ」とか「珍しいところ」へどんどん興味が向いていくのは当然だと思うけど、「自分がそこへ行ったらどうなるか」と考える想像力も必要だよね。
自分のことだけでなく、日本やほかのどこかで待っている人たちも大勢いるんだから。
Commented by KMJ at 2005-05-12 17:36 x
こんにちは!コメントありがとうございました。まさかweb上で再会できるとは思ってもみませんでした。先日本に載っていたHP探したんですけど見つからなかったので(アド違ってたのかもですが。本が手元に今ないので)ちょっと気になっていたのです。
イラクツアーなんてものがあるのですね。今日も職安にイラク行き求人があったなんてニュースがありましたが,民間レベルでは人がどんどん動いているんですね。今回の人質事件も,無事であることを切に願います。でも政府は今回も自己責任論を声高に叫ぶのでしょうか。
Commented by asian_hiro at 2005-05-12 20:48
>KMJさん
いやいや、こちらこそ本のこと、どうもありがとう。
驚きました。世間って広いようで狭いですねー。
HPは昨年末でクローズしてしまったのですよ。
探していただいてすみません。
今回のこと、ホントにどうなるんでしょうね。少しずつ、小刻みにしか情報を出してこないところが辛くて悲しいです。
自己責任論。それは誰もが思っていることだけど、でもだからと言って本人やご家族の悲しみは消えるわけじゃないですからね。
ただでさえご家族は辛いだろうに、テレビや雑誌であれこれと書き立てられちゃ、心労は増すばかりだと思います。
思っても口に出すのはどうかと思うんですが…どうかな。
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