アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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流れ
再び、閑話休題で「歯」のはなし。
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今日の夕方、取材先から帰って「ふう、暑かったー」と思いながら部屋でアイスを食べていたら、ゴリッとイヤな音がした。うわ、もしかして…と思って舌先であちこちの歯をさわってみたら案の定、1本、ぐらりと揺れる歯がある。八重歯の隣の、結構強そうな太い歯がアイスで根っこから折れたのだ。あーあ、歯医者へ行く時間なんか全然ないのに。これから少なくとも1週間は、歯がグラグラしたまま生活しないといけないみたいだ。ふうとため息をついてから、反対側の歯で再びアイスを食べ始めた。

決して、悲観的だとか暗いだとか、精神的に落ちているとか思わないで欲しいんだけど、このごろのわたしは妙に健康運がない。インドから帰国して熱を出したし、熱がひいたと思ったら一時的に、左耳がまったく聴こえなくなった。そして今日はアイスを食べていて歯を折った。たとえば、電化製品が壊れるときは連鎖的に次々といろいろなものが調子悪くなっていくように、人間の身体も1ヵ所にガタが来たらあちこちで不調が現れるなんてときもあるのだと思う。そういうとき、「これ以上災難に合わないために、終日ゼッタイ安静にするぞ」なんていう生活ができればいいのかもしれないけれど、とてもそんなことはできないから、まるで、ゴロゴロと大きな玉が坂道を転がりながら草木を根っこからなぎ倒していくように、わたしは次々と起こっていく不調や災難を甘んじて受け入れるしかない。そんなとき、わたしはわたし自身、死というものに一歩ずつ近づいているんだなあと、とても落ち着いた心境で考える。怖いとか哀しいとか思わない。ただ、当たり前のこととしてなんの感情も無く受け入れるのだ。

くり返しになるが、決して後ろ向きだとか考え方が暗いとか思わないで欲しいんだけど、わたしは、自分が死に向かっているのだということを、とても淡々と受け入れている。いつ、このスピードに待ったがかかり、再び、死へのスピードが減速するのかわからないけれど、いまは坂道を落ちるときなのだ。だけど、自分でも不思議なくらい体調と反比例して気持ちは明るく、目の前に仕事が山積みになっていたとしても、まあ、なんとかなるだろうと、とても楽観的に構えている。1日2時間程度の睡眠でも朝6時にはガバッと起きるし、朝昼晩のごはんもおいしく食べる。だけど、それとは違った次元で命の流れはおしまいに向かって速度を加減しながら進んでいる。

もちろん、いま、マイナスの方向へ向かっているのだとしても、いつまた上昇気流に乗っかるかわからないのだし、このまま最後までずっと落ちっぱなしでもう二度と上昇のタイミングがなかったらどうしようなんて考えない。ただ、落ち始めたらとことん落ちるところまでいってやろうと腹をくくることもときには必要だと思うのだ。あんた、甘いよ、底を見たことがないからそんなことが言えるんだよ、と言われたらそれまでだ。わたしは、反論することばを何も持ち合わせてはいないけれど、人生ウン十年生きて来てそこそこ酸いも甘いも経験してきたつもりだし、結局のところ、自分の直感と経験則こそ一番頼れる存在なのだということを最近、つくづく実感しているところなので、わたしはすべての流れを無抵抗で受け入れる。だから、たとえ歯がグラグラしていようが今夜も原稿を何本か書くし、明日の朝にはまた、取材へ出かけるだろう。そして、やっぱりアイスを反対側の歯で食べ続けるのだ。

折れた歯は、かろうじてまだ根っこの一部が歯茎とつながっていて、ゆらゆらしながらも口のなかに留まっている。つい、舌先でポッキリと折ってしまいたい衝動に駆られながらも、なんとかそのまま放置している。耐震強度の高い建物は、揺れに対して頑なな態度を取るのではなく、揺れと自分を柔軟に同調させて地震のエネルギーを体外へ逃がすのだということを、舌先で歯をつつきながら考えた。
by asian_hiro | 2010-08-07 21:41 | 日々のこと | Comments(8)
Commented by ぽっきー at 2010-08-07 22:37 x
hiroさん こんにちは!
熱から大丈夫かなぁ~と気になっていたら
立て続けで体調不良の文章。
おかげんいかがですか?
とかコメントできなくなってしまいました。笑

おちたら あとは上がるだけでもすもんね。^^
hiroさん ファイトです♪

私も過去にぐらぐらの歯を歯医者の予約まで3日おいておいたのですが・・
セルフうどんのかたい天ぷら食べていたときに
いつの間にか折れて 天ぷらと一緒に食べてしまったようです。爆

転んでもただでは立ち上がらないぞと
立ち上がる時は、絶対になにかつかんで起き上がってやる~
というのが、私のサバイバルな20代のコンセプトでした。
いまとなれば・・全てに頑張ってたなぁ ふぅー 

年々感情と感覚が鈍り 感受性の強さもどこえやら
良くも悪くも鈍感になった気がしますが
まぁ 歳を重ねるってこいうのかなと思って受け入れてみたり、
たまには抵抗もしてみたり。笑

おばあちゃんになっても
一緒にまったりパン屋のテラスでパン食べましょう。
(追伸↓のサリー可愛いですね)
Commented by at 2010-08-08 12:29 x
お久しぶりです。
お元気ですか?
僕も最近大きな玉がごろごろと坂道を下っています。笑
が、僕のほうも割と冷静に日々を過ごしています。
パン屋への道はちょいと足踏みしていますが、
いつかパン屋さんになってるだろうと思います。
暑い日が続きますが、
お体をお大事に。

追伸 今月後半に横浜に行くことになりました。
どこかお勧めのパン屋さんありませんか?
Commented by じゃり at 2010-08-08 19:25 x
じゃりも私生活(仕事)の充実ぶりとは裏腹に体調崩すことが多くて最近ヤキモキしていました。hiroさんの日記は心に響きましたね。

昨日親知らず抜いたばかりの(笑)じゃりでした。
Commented by asian_hiro at 2010-08-08 21:46
>ぽっきーさん
ご心配ありがとうございました!
また、あのテラスで一緒にパンを食べたいですね。
しかし、歯を折るほどの固い天ぷらって…中身はなんだったんでしょう。
Commented by asian_hiro at 2010-08-08 21:47
>禅さん
横浜、どのあたりへ行かれるのでしょうか。
横浜はとても広いので、区がわかればどこかオススメを
お話できるかもしれません。
Commented by asian_hiro at 2010-08-08 21:47
>じゃりさん
親知らず抜いたんだ! 痛かった?
わたしもあと2つ、残っているんだ。
いつかは抜かねば。
Commented by いとへん at 2010-08-10 18:14 x
歯がぽっきりとは、お大事にしてください。
また抜けても生えてくるといいんですけどね、人間はそうもいきませんもんね。私も一本ちょこっとぐらっとしてるのがあるのでそこで硬いものをかまないようにしてます。
死についての気分、ちょこっとわかるような気がします。とはいえ、私が感じてることと違うかもしれないけど。
私の場合も死に対して怖くないというか、いつ来てもおかしくないものと捉えてます。とはいえ、凡人ですからいつ死んでもいい、何時でもこいっていう言い切る度胸というか準備もできてないんですが、死を肯定しているとでも言えばいいのかな。それに向かって生きているっていうことは間違いないから。だからがんばらないといけないなぁと自分に言い聞かせてたり。体調ご留意くださいねー
Commented by asian_hiro at 2010-08-22 22:52
>いとへんさん
まだ、歯医者に行っていないのでぽっきりと
折れたままです(笑)
忙しいことを理由に先延ばしにしていたのですが
もう、そんなことは言っていられないような感じがするので
あさってには、歯医者へ行こうと思います。
(あしたじゃないところがわたしらしい…)
死を肯定している、それはわたしにもわかる気がします。
旅をするようになって変わったことがあるとしたら、
たぶん、それだと思っています。
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