アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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山のレース
「新しい自分に会いたいから、参加するんです」と、
出走直前にそのひとは言った。
c0001023_1917194.jpg

真夜中12時、レース開始。
午後、早い時間に村の広場で選手受付が始まり、
その様子からずっと取材を続けていたので、
私にとって、この上なく長丁場の仕事になった。

選手がスタートしてからコースを先回りし、
エイドステーションでトップ集団がやって来るのを待つ。
用意してあるのは、塩漬けのきゅうり、プチトマト、バナナ、ゼリー。
「これ、おいしいよ、食べてみな」
地元のおじさんたちが、きゅうりを指差して言う。
ほんのり甘じょっぱいきゅうりは、
かぶりつくとポリンといい音がした。

やがて、真っ暗な闇のなかからヘッドライトの灯りが見えた。
トップの選手がやってきたのだ。
ここまで、スタートから約40km。
すでにフルマラソン完走に近い距離だ。
しかも、コースは小川が氾濫し、朝の雨で泥がぬかるみ、
岩と瓦礫だらけの山道なのだ。
それなのに、彼らはただ淡々と、エイドステーションを過ぎていく。
「お世話になりました!」
男性は帽子を深く被り直したあと、
元気のいい声を闇に残し、また、山のなかへ消え去った。

コースは、御嶽山の国有林を走る約100kmで、
トップの選手がゴールしたのは、スタートからほぼ9時間後。
途中、雨と強風に見舞われたり、
じっと立っていられないほどの寒さに負けそうになったり、
わたしにとっても、体力勝負の取材だったけれど、
心をぎゅっと掴まれるようなシーンをいっぱい見た。
もちろん、たったの1kmも自力で走っていないのだから
彼らの感動を分かち合うことはできないけれど、
その、裾の端っこくらいは共有しているような感じがする。

新幹線での帰り道、このビル群や住宅地が
選手たちが走ったあの山、あの林とつながっているということが
とても不思議だったけれど、
景色は突然にがらりと変わるのではなく、
やがて少しずつ木の数が減り、坂道が穏やかになり、
こうして、わたしの暮らす東京に続いているのだろうと思ったら、
なんだか、自分の部屋にいる今でさえ、
あの、底冷えのする山の冷気が
いまでも手もとに残っているような気がした。

OSJおんたけウルトラトレイル100㎞
by asian_hiro | 2009-07-19 20:29 | 日々のこと | Comments(2)
Commented by macha04macha at 2009-07-20 09:50
お久しぶりです。

深夜にこんなレースがあるんですね@@
最近スーパーネガティブな私…。

レースの様子がなんとなく感じられて、ゴールの瞬間や、走り終えた人たちの顔が思い浮かばれて、感動が共有できました^^

>あの山、あの林とつながっているということが
とても不思議だったけれど、
景色は突然にがらりと変わるのではなく、
やがて少しずつ木の数が減り、坂道が穏やかになり…

下の
>こんな、身体の末端にも
敏感な神経がとくとくと走っていたことに…

hiroさんの言葉で「そうだよねぇっ」て感じることがいっぱいある。

ここにおじゃますると私にもhiroさんのようにステキな感性が誕生しそう(笑)
それにしても”ドーサ”おいしそう!!
Tokyoにもお気に入りのお店ありますか♪
Commented by asian_hiro at 2009-07-20 20:45
>macha04machaさん
お久しぶりです。真夜中のレース、すごかったですよ。
いい体験をさせてもらったと思っています。
あまりの寒さで、しっかり風邪をひきましたが…。

東京でドーサを食べたことがないのでわからないのですが、
いくつか、南インド料理のお店がありますね。
ぜひ、あちこち探検してみようと思うのですが、
なかなか日本では足が向かないのです。
こうなったら、自分で作るしかないかも!
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