もういいかい。
まあだだよ。
……ねえ、まだ?
まだまだ。
もういいかい。
もう少し。
もう少し。
もう少し…って、
ああ、もうこっちを見ちゃったね。
駅から家まで歩く途中、一本の木蓮の木があります。
真っ白いつぼみは、朝、見るより夜のほうがずっと神秘的で美しく、
いつも、たっぷり30秒は足を止めて眺めています。
その道を通るたび、花のふくらみが大きくなる様子をじっと見ながら、
スタートラインに立つような、気持ちいい緊張感を感じてきました。
花がほころぶのが先か。
それとも、わたしが踏み出すのが先か。
じっくり、観察してみたいと思います。
少しの間、更新をお休みします。
「少し」が2日になるのか、3日になるのか、
あるいは1週間になるのかわかりませんが、
今度、更新するときには木蓮の花に負けないくらい、
凛とした気持ちで文章を書こうと思います。