今月、飛行機の搭乗回数は5回。
特に、今週は3回も乗ることになる。
昨日の晩、羽田空港に到着したのは夜9時半を過ぎていて、本当はもう少し早めの予定だったのが、羽田上空で飛行機が混雑しているとかなんとかで、出発時間が30分ほど遅れてしまったのだ。
よかった、次の日が休日で、と思いながら窓際の席で村上龍の小説を読んだ。
いつも飛行機は「窓際」をリクエストする。
しかしたいていの場合は「窓際」といいながら実は「翼の横」という席で、羽根に邪魔されて外の世界がほとんど見えない。
だけど昨日の席は幸いにも前から5列目だったので翼にかかることもなく、出発地の夜景も真っ黒な太平洋も、なにも邪魔されずに見渡せた。
村上龍の小説は、「ラブ&ポップ」。
なぜか、この人の小説が無性に読みたくなるときがある。
日曜日の午後、羽田空港へ向かうときから読み始め、ちょうど帰りの便のなかで読み終わった。
わたしの2日は、小説1冊と同じ長さだ。
帰り道、羽田空港からモノレールで浜松町へ向かった。
北海道からの到着便と重なったのだろうか、「白い恋人」や「北菓楼」の紙袋を持ち、かなり厚着をしているひとたちがたくさんいた。
もう少しで浜松町というとき、ふと左側の窓を見ると、京急かJRか、よくわからないけれど、電車が眼下を走っていた。
モノレールとVの字を描くように、向こう側へ遠ざかる。
真っ黒な直方体をいくつか連ね、一定間隔で山吹色の四角い灯りが並んでいる様子を見て、ああ、これはまるで宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」か、あるいは松本零士の「銀河鉄道999」みたいだと思った。
これが今年、わたしにとってのクリスマスツリー。
夜空に輝く灯りは、どんなときでも美しい。
ameen's ovenのシュトレン。
惜しみなく厚切りにして、青空のクリスマスを祝う。
去年のシュトレン:
http://sdays.exblog.jp/7801704
3年前のシュトレン その1:
http://sdays.exblog.jp/3273184
3年前のシュトレン その2:
http://sdays.exblog.jp/3208674