アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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ameen's ovenのノルマンディ・ライ
見つからない現実と、見つかる夢。
c0001023_2028618.jpg

ニューヨークから帰るとき、空港でめがねを無くした。
いや、本当にそれが空港だったのかはわからない。
でも、空港内のカフェで飛行機を待っているときは
たしかにめがねをかけていて、
それから、搭乗間際にコンタクトへ代え、
飛行機のなかで機内食も食べ終わり、
さて、そろそろ眠ろうかと、コンタクトをはずしてめがねを探したら
もう、かばんのなかには無かったのだ。
だから、きっとめがねは空港のあのカフェの席で
置き去りにされたのにちがいない。

そのめがねが、かばんのなかに入っている夢を見た。
無造作に、ぽいっとかばんのなかに突っ込まれていて、
ああ、なんだ、こんなところにあったんだ、
ずいぶん探したんだよ、きみのことを、って
めがねに話しかけているわたしがいた。
きみとはずいぶん苦楽を共にしたものね、
ニューヨークに着いて早々、コンタクトを無くし、
それ以来、数ヶ月後に新しいコンタクトを作るまで、
鼻の付け根に痕ができるくらい
毎日、毎日、めがねをかけていたんだものね。
こんなところに入れっぱなしにして、悪かった。
もう、置き忘れたりしないから、って
たいせつに、たいせつに、かばんのなかからめがねを出した。
その瞬間、場面がまったく違うところへワープして、
やがて目が覚め、それが夢だったのだと知った。

大切なものを無くしたときは、ときどき
ひょんなところから、それが出て来る夢を見る。
ああ、こんなところにあったのか、よかったよかったと安心し、
目を覚ましてから、それが現実ではないのだと思い知る。
夢だったからといって、取り立ててがっかりするわけでもないけれど、
たぶん、そんなことを何度か繰り返しながら
こころに空いた小さな穴は、ゆっくり埋められていくのだと思う。

ameen's ovenのノルマンディ・ライ。
食べるたび、まだ見たことの無い北欧の長い冬を想像する。
これまでいくつものパンを食べてきたけれど、
景色を目の前に映し出すパンは、それほど多くない。

前回のこのパン: http://sdays.exblog.jp/6726188
前々回のこのパン:http://sdays.exblog.jp/6646520
前々々回のこのパン:http://sdays.exblog.jp/5604636
スペシャル版:http://sdays.exblog.jp/10005914
by asian_hiro | 2008-11-20 22:48 | パンSPECIAL!! | Comments(4)
Commented by はるる at 2008-11-21 18:20 x
・・・大切なもの、だけではなくて人でもそうですよね。私は夏に亡くした父が時々夢に出てきます。目が覚めて現実ではなく夢なのだと思い知らされる瞬間は辛いですね。でもhiroさんが書いてくれたようにこんな風に繰り返しながらこころの穴が少しずつ埋まっていくのだと思います。
なんかね・・わたしはhiroさんとこの先も顔を合わせる機会は訪れないかもしれないけど(お会いできたらとても嬉しいですが!)こうやって何度となく勇気つけてくれたhiroさんとの出会いに感謝です。

Commented by asian_hiro at 2008-11-22 00:59
>はるるさん
「大切なもの」に「もの」も「ひと」も区別はありませんね。
それが唯一無二の存在であるかぎり。
わたしも、未だに亡くした肉親が夢に出てくること、
ありますよ。
はじめは辛くて泣いたりしましたが、
いまでは夢のなかで会えたことに感謝したいと思っています。
こちらこそ、いつも温かいコメントに励まされていますよ!
ありがとうございます。
Commented by dadaccox at 2008-11-24 01:02
お久しぶりです。
しばらくブログから遠ざかっている間に、
hiroさんは日本に帰られていたのですね。

大切なめがねのお話。
何だか絵本を読んでいるかのようで、胸がじーんとしました。
やさしいやさしい夢ですね。
わたしも同じ様な夢を最近見たばかりです。
夢は時に泣きたくなるくらい切ないものをみせてくれるけど、
なくしたものにもう一度あえる唯一の手段かもしれないなと。

またちょくちょくお邪魔させて下さいね。
Commented by asian_hiro at 2008-11-27 23:46
>dadaccoxさん
おひさしぶりです。
日本へ帰って来て、もう3ヶ月が過ぎようとしています。
早かったような、長かったような
微妙な3ヶ月間でした。
夢は自分にとってのパラレルワールドというか、
もうひとりの自分に会える、幻の玄関のような気がしますね。
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