アジアとアジアの飯をこよなく愛するライターの、「旅」と「パン」と「おいしいもの」があれば幸せな毎日の記録です。
by asian_hiro
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absolute bagel
誕生月の終わりを迎えるにあたり。
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数学が苦手になったのは、たしか虚数が出てきてからだ。
二乗してマイナスになるなんて、一体どんな世界のできごとなんだと
頭のなかで、まったくその様子を思い浮かべることができなかった。
先生にもしつこく質問したし、参考書も何度も読んだけれど、
わたしを満足させるようなこたえはどこにもなかったので、
これはもう、「大人には大人の事情ってもんがあるのです」的な理屈で
無理矢理納得するしか、テストにパスする方法はなかった。
虚数とは何か、どんな時に使うのかなど、全然覚えていないけれど、
それでもなぜか、虚数に付くiの文字が必ずイタリック体で
それがなんだか妙に色っぽく見えたことと、
そのiはimaginary、つまり、「架空の」という単語の頭文字から
来ているのだということは、いまでもはっきり覚えている。

存在するものだけがすべてではなく、
目に見えるものだけが真実でもなく、
「これも好きだし、あれも好き、結局どっちでもいいのよ」的な理屈が
意外にすんなり通ってしまうことや、
なぜ、そんなことが起きたのだろうかとその原因を考えるとき、
「これも理由だし、あれも理由、結局いろんなことが重なったのよ」と
この世にはなんでもありみたいな、
よく言えばものわかりのいい、悪く言えば投げやり的な理屈が
きちんと効力を持つことがあるのだと知ったのも
たぶん、学校で虚数を習った頃だったのだと思う。
朝顔はなぜ、朝に咲くのかとか、
晴れのち雨という天気は、合間に曇りを挟まないのかとか、
真剣に考えても、あまり意味がない質問にも
こたえは少なくともひとつ以上存在し、
ときには、想像しうるすべてのことが正解というときもあるけれど、
そんなふうに、世界が無制限に果てしなく広がっていくのは
一見、許容量が広く、理解力があるように見えながら、
実は、こころと世界が接している部分は
針でちょんと打ったように小さくて、
もしかしたら、理解できないものを理解できないまま
置き去りにしてしまっているだけなのではないかと
自分自身を、100mうしろから疑いたくなる瞬間があるのは、
年を取った分だけ、理性と矛盾と妥協のシワが
わたしのなかで、深くなったからなのだろうか。

ベーグルはニューヨークのおみやげ。
absolute bagel、絶対的なベーグル。
何度、聞いてもすごい名前だ。
by asian_hiro | 2008-10-30 23:22 | パン | Comments(10)
Commented by bebe at 2008-10-31 00:14 x
hiroさん、こどものころからきっと、hiroさんはhiroさんらしく凛々しかったのですね。なぜ?とおもうこと、理解したいこと・わかりたいことを、追って、どこまでもどこまでも、どんどん出掛けてゆかはるかただったのだろうなぁ、、、と、おもってしまいました^^
だってわたしは「虚数」ということばすら、覚えていないのです><でも、こころとせかいが接している部分がうんとせまくて、ちいさくて、じつは何にもわかっちゃいないのではないか、、、という不安?というか、呆然としてしまうときは、わたしにもほんのすこしあります。
呆然としつつ、唖然としつつ、でも、まあええねん、、、ってすぐにうやむや・ほろ酔いにしてしまうのがつねなのですが。。。absoluteなことがいったいどれだけ、よのなかにあるのか、いや、じぶんのなかに「ぜったい」なんてあるのか、、ときどき、ふとおもいます。
ところで、リンク、ありがとうございます!うれしいです^^なんてったって、じぶんのブログから、hiroさんのすてきなおしゃべりのところまで、ささっとワープ?できるのがうれしいです。。どうぞこれからも宜しくお願い致します。。
Commented by ナギ at 2008-10-31 00:26 x
はじめまして
hiroさんの文章が好きです。文字ではない何かにひきこまれます。
これまでの自分とこれからの自分に私もきちんと向き合いたいと思います。
Commented by はるる at 2008-10-31 10:13 x
hiroさんの言葉には言霊がありますね!自分が経験していたことも忘れていたことが頭の皺の隅からあぶり出しのように浮かんできて切なくなったりどきどきしたりします。現実の生活でへとへとしている中でそんな感情に翻弄されるのはとても貴重です。ありがとうございます。
Commented by gon at 2008-10-31 13:44 x
数学がとんと苦手な私。
中学にはいって関数やアルファー&ベーターという文字がでたとき・・・
なんだ?これ?と悩んだ記憶は鮮明です。


悩んですごした学生時代も今ではいい思い出。

もう少し勉強しとけばよかったって思うのは
私だけではないはず(爆)。


そんな学生時代、よく買い食いしたのが大判焼きでした。
ちょっとなつかしくなり・・・UPしました。
酒ではない話題も・・・たまにはいいのかもしれません。
あ、場所は遊悠白書のほう(爆)。
gon麹のブログからお時間あるとき、お越しください。
おいしそうなパン写真。みるたびに
お腹は鳴きます(^^)P
Commented by ぴっぴ at 2008-10-31 15:14 x
Hiroさん、はじめまして。
透き通るようなHiroさんの言葉を、まるで水面に映った風景を観ているような錯覚に陥りながら、むさぼるように読みました。

もしかしたら年も近いかな…そうだと嬉しいななんて思いながら、Hiroさんとの共通点をさがしている自分がいます。

日々の生活で、焦ることばかりの私ですが、そんな焦りからも目をそらさずに、今をがんばらないとって思いました。

これからもHiroさんの言葉の中に自分を再発見できますように。
Commented by asian_hiro at 2008-11-01 04:02
>bebeさん
リンクのこと、こちらこそありがとうございます。
今日、帰宅したら早速作業しますね!
わたしは小さいとき、よく親に「なんで」攻撃を
しかける子どもでした。
いま思うと、どうでもいいようなことでも「なんでなんで」を
繰り返していたような気がしますが、
それでもまじめに付き合ってくれた親に、数十年経ってから
ようやく感謝しています。
Commented by asian_hiro at 2008-11-01 04:03
>ナギさん
コメントありがとうございます。
わたし自身も、自分の書いたことばに対し、
みなさんからのコメントを読むことで、
新たに気付かされることもたくさんあります。
こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします!
Commented by asian_hiro at 2008-11-01 04:04
>はるるさん
いえいえ、こちらこそへとへとになりそうなとき
みなさんのコメントにずいぶん力づけてもらっています。
今日もこんなに早く(夜遅く?)から、
たくさんの元気をもらいました。
ありがとうございます&行ってきます!
Commented by asian_hiro at 2008-11-01 04:06
>gonさん
失礼ながら、いま、初めて遊悠白書の存在を知りました。
これから出かけなくてはならないので、
帰宅したら、じっくりオジャマしますね!
Commented by asian_hiro at 2008-11-01 04:07
>ぴっぴさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
水面に映った風景、とても素敵な言葉だと思いました。
そんな気持ちで読んでいただけたら、作者冥利につきます。
どうもありがとうございました。
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